「ダメだ、緊張するな…!」は逆効果!? 緊張を克服するためのメンタルトレーニング

2018年02月01日

メンタル/教育

子どもを現状と向かいあわせて、小さな目標を作る

 緊張や不安など、自分のマイナスの感情と向きあうことは、難しいことでもあります。試しに、紙とペンを用意して、プラスとマイナスの感情を一言で表現する言葉をそれぞれ書いてみましょう。

 プラスなら「楽しい」「わくわく」、マイナスなら「悲しい」「さびしい」など。なかなか出てこない人もいるかもしれませんし、意外に難しいかもしれませんね。

 しかし、マイナスの感情が出てきたときに、こうした「悲しい」「さびしい」「恥ずかしい」「疲れた」「どきどき」などの言葉で感情を表現できるようになることが、自分の感情と向きあうということなのです。

 自分の感情と向きあうということは、自分の本来の感情に気づける力を養っていくということ。難しいけれど、とても大切です。本番に弱い、緊張する子ほど、「緊張してない」と言いがちですが、子どもが自分の感情に気づけるよう、親御さんが手助けして、少しずつ引き出してみてください。

 目標を達成すると言えば、ひたすら信じて前向きに努力をすれば、夢がかなうような根性論もありますよね。これは、本当の自分の実力はどうなのかという、自分との対話を避けることにつながるので、危険なようにも思えます。

 大事なのは「絶対プロになってやる!」と思いこむことではなく、自分のなかでプロ選手になれる可能性のパーセンテージを認めたうえで、そのパーセンテージを少しずつ上げて行くこと、リアリティを持たせていくことなんです。

 例えば「プロになれる可能性はどのくらいだと思う?」とお子さんに聞いてみます。その答えに対して「じゃあ、どうしたらその可能性はアップすると思う?」とさらに聞いてみましょう。そして、子ども自身が「チームでレギュラーになる」など、実現可能な目標を作っていくのです。

 この例の場合なら、レギュラーになれれば、可能性のパーセンテージは上がることになりますよね。そうやって、一歩一歩を積みあげていくんです。

 とはいえ、コーチには恥ずかしくて、プロになりたいと思っていることすら言えない子もいますから、このサポートは親御さんがしてほしいと思います。まずは、子どもを現状と向かいあわせて、小さな目標を作り、少しずつでも可能性が増えていくようなサポートをしてあげてください。

 また、スポーツにかかわらず、これを繰り返すことで、目標を達成する力が確実についていきます。サッカー以外のどんなことにも取り組んでいける下地、自信ができていきますよ。

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