「超負けず嫌い」だったFC東京U-18・岡庭愁人。向上心の塊が身を置いた「簡単には一番になれない環境」/ユースプレーヤー成長記
2018年02月06日
読んで学ぶ/観て学ぶ今季、FC東京U-18は『高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 チャンピオンシップ』と『第41回 日本クラブユース選手権(U-18)大会』の2冠を達成した。そのチームをキャプテンとしてけん引したのが岡庭愁人選手である。彼はプロへの道を開くために春から明治大学へと進学する。小学生年代から「超負けず嫌い」だった岡庭選手の軌跡をたどる。
【コラム】進路選択
取材・文●山本浩之
小さい頃から「超負けず嫌い」だった
昨年12月17日、FC東京U-18は「高円宮杯 U-18サッカーリーグ2017 チャンピオンシップ」でヴィッセル神戸U-18を3-2で破り、ユース年代の日本一に輝いた。高校3年生のメンバーにとっては、これがラストゲームだった。締めくくりとしてはこの上ない舞台であったことだろう。
その試合、FC東京U-18は、前半に2点をリードされ苦しい展開を強いられたが、後半を迎えると、2分に品田愛斗選手がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。これを自らがキックして1点差にすると、その6分後に吉田和拓選手が同点のヘディングシュートを決めて振り出しに戻した。そこからは両チームとも決め手がないまま延長戦に進んでいくと、FC東京U-18は延長前半の11分に獲得したコーナーキックのボールをゴール前に走り込んできた長谷川光基選手が飛びあがりながら頭で合わせて相手ゴールへと沈めた。それが決勝点となった。
決勝ゴールにつながったコーナーキックを振り返ってみると、これまでコーナーキックを蹴っていた品田選手は足に不調を訴え、直前にピッチを後にしていた。品田選手からバトンを受け、キッカーをつとめたのは岡庭愁人選手である。岡庭選手は品田選手と同じレジスタFCの出身。小学生のときから一緒のサッカーチームだった。
岡庭愁人選手は1999年9月16日に生まれた。愁人と名づけたのは二人の兄だった。
「自分は三兄弟の末っ子です。年の離れた兄たちがサッカーをやっていたこともあって、シュートってつけてくれました。それを両親が画数を考えて愁人にしたんです」
兄からの影響で、物心つく前からボールと触れ合っていた。サッカーを始めたのは幼稚園のとき、レジスタFCのスクールに通った。当時から岡庭選手を受け持っていたレジスタFCの金杉伸二氏は、とにかく小さい頃から超負けず嫌いな子だったと回想する。
「こっちからハッパをかけなくても、常に一番になろうとしていましたから、1対1をやるにしても、『勝つためはどうしたらいいのか?』と考えながらやるわけです。だから、こっちが何かを言うこともなかったですね」
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