予習することは、対戦相手を知っておくことと同じ。「文武両道」を実践するための勉強法

2018年03月02日

メンタル/教育

サッカーさえしていればよかった小学校時代。けれど中学生ともなれば高校からの進路のことが気になります。この先できるだけ長くサッカーを続けるためにも、中学時代にしっかり勉強の習慣をつけたいもの。ご自身も中学時代サッカー部で活躍しながら工夫して勉強をしたという清水章弘さんに、中学時代からのサッカーと勉強の両立の秘訣について伺いました。

構成●戸塚美奈 写真●編集部、佐藤博之 イラスト●りおた

『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.48』より転載


夜10分、朝5分の復習を毎日の行動に組み込む

 中学からの勉強をどうするか。できれば今すぐ、小学校のうちから中学に向けて準備したほうがいいですね。算数と国語、つまり漢字と計算だけ、それだけはやっておきましょう。国語は英語を学ぶ基礎になります。

 中学時代の勉強は、高校以降をどうするか、ということに関わってきます。推薦で行くにしても内申点が必要。つまり、大事なのは定期テスト。

 中学に入って最初の中間テストは、誰でも点がとれる簡単なものを先生も出す傾向があるので、まずは、一学期の期末テストを目標にして3ヶ月間積み重ねるといいスタートが切れます。

 中学生からは、予習と復習とテスト、というサイクルがはっきりしてきます。そのサイクルに合わせ、自分なりのやり方を早いうちに作ってしまうといいんです。

 おすすめの復習のタイミングは、当日と次の日と日曜日。

 単純な記憶は、次の日には74%忘れてしまうと言われています。だから、完全に忘れてしまう前に復習すればいいのです。

 夜寝る前に、英国理社数のノートを並べて、一教科2分ずつ、今日こんなことやったな、とさーっと復習する。2分×5教科で10分間。そして、ノートは片づけないで出しっぱなしにして5冊ならべておく。朝、学校の支度をする時、また各教科1分間ずつ目を通し、そして学校に行く。

 寝る直前に覚えたことというのは、記憶の衝突が起こらないと言われていて、とても記憶に残りやすい。寝ている間に記憶も整理されます。朝起きたら、ちゃんと入っているかな? と確認をする。

 そして日曜日に最後の復習。1週間分の総まとめをする。知識は使わないと定着しないので、日曜日はできるだけ問題集などを使って復習する。

 このサイクルで勉強すると、定期テストの対策もしやすくなります。

 よくあるのは、定期テストの前になってノートを広げて、「あれっ、こんなことやったっけ?」となるパターン。そうなる前に、ああ、これやったな、と思えるよう何回か復習しておく。勉強をなかなかしない子であったとしても、宿題プラス、夜10分、朝5分、そのくらいやるだけでもだいぶ違うので、これは続けてほしいですね。

 もちろん、中学1年生のうちは体力もないし、眠くて寝てしまった、という日だって出てくるはず。それは仕方がない。中学生におすすめしているのは、まったく勉強しない日を二日続けない、ということ。今日やらなかった、次の日もやらない、となると、もうずっとやらなくなってしまう。やらない日の次の日は必ずやる、という習慣をつけておくことが大事です。

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