本格的なサッカーの指導は”11歳”からが理想的。元バルサ育成統括コーディネーターが語る育成理論

2018年05月10日

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11歳~14歳は集団プレーを学びつつ個人のスキルを磨く

 7歳~10歳の子どもたちは自己中心的な年代です。しかし、仲間と共にプレーすることで、プレーヤーとしての自身の個性を知るのです。だからこそ、この(11歳~14歳の)年代は集団プレーを学び始めつつ、引き続きゲームを通してボールコントロール、レガテ(ドリブル)、フェイントについて磨きをかける必要があります。

 サッカーとは、素晴らしいシュートがゴールを記録することはもちろん、1本のパスがゴールに結びつくプレーも多々あります。しかし、そもそもボールコントロールを失敗してしまってはシュートもパスも実行 することはできないので、とても重要なのです。

 次に、レガテについて考えてみましょう。自チームがボールを持っているときは、チームメイトとパス交換をしながら、相手ゴールに近づき、シュートまで至るというプレーを学びます。しかし通常であれば相手チームのディフェンスが入ります。これに対してレガテやフェイントを用いて、相手選手を突破できれば状況は一転し、パスコースが生まれ、シュートを打つ機会も生まれるでしょう。

 選手たちがフィジカル的にもメンタル的にも成長してくれば、集団プレーの指導をしっかりと消化できるようになります。パスによる攻撃を学び、ずる賢く、抜け目なく相手を騙すデスマルケ(マークを外す動き)について段階的に覚えさせていきます。

 選手たちは、スペースへパスを出すことの優位性について理解しなければなりません。これは、レガテよりも有効なプレーです。また、デスマルケで相手を外しスペース(パシージョ)へ走り込む味方へパスを出すプレーが、ドリブルよりも有効であることを学ぶ必要があるでしょう。  

 多くの指導者たちは、競い合うことでプレーすることを学べると考えてきました。このことに疑う余地はありません。しかし、競い合いを伴う指導には難しい面もあります。勝利だけを求める親や指導者、クラブスタッフは、選手たちに競い合うことを求めます。しかし、それでは育成年代の目的に到達することができません。

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