“生意気小僧”原口元気の少年時代。「試合中、僕に怒られて仲間は大変だったと思います」

2018年06月21日

コラム
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「能活さんに憧れてGKになりたいと考え始めました」

 江南南では低学年のうちはさまざまなポジションを経験させる方針を採っていて、元気少年はGKにもトライ。かなり本気で取り組んだようだ。

「飛んだり跳ねたりするのが楽しかったんです。家に畳の部屋があって、そこでボールを壁にぶつけて跳ね返ってきたのを自分で取るというのを結構やってました。少年時代の憧れのGKは能活(川口=SC相模原)さん。華やかでカッコいい感じがして、真面目にGKになりたいと考え始めました。でも親父に『ダメだ』と一蹴されましたけどね」と原口は笑う。一さんがそう言ったのも、息子には自分と同じフィールドプレーヤーで輝いてほしいと思っていたからだろう。

 両親が共働きで忙しかったため、祖父・富夫さんに送り迎えしてもらいながら、元気少年は心から楽しんでサッカーに打ち込んだ。江南南が個で打開できる選手を育てるポリシーを持っていて、ドリブル第一のトレーニングをしていたことも、彼の琴線に触れた。

「江南南は低学年まではドリブルを徹底させるんです。1人がドリブルしたら他のみんながついていって、その選手がこぼしたら次の人間がドリブルを始めて、他の人が追いかけるといった練習はよくやりました。事実上のパス禁止令もありましたよ。

 基礎練習も多かった。ドリブルのインサイドやアウトサイドのタッチはもちろん、1対1も相当やりました。本当にドリブルがうまくなりたいんだったら、1対1をたくさんやることは大事。相手がいない中でやっても意味がないから。それも、かわすドリブルじゃなくて、ゴールに向かっていくドリブルを繰り返した。自分の長所を磨くうえで、ドリブルがうまくなる環境で育ったことがすごくよかった」と原口自身も改めて感謝していた。

 高いレベルを求める彼の努力は少年団の練習にとどまらなかった。自宅でサッカーボールと同じくらい愛情を注いでいた愛犬との1対1に挑むのも日常茶飯事。「犬がボールを奪いにくるんで、これをかわすのはすごくいい練習になった。正直、犬が手強かったですね」と本人も笑う。浦和レッズ時代によく見せていた弾丸ドリブラーの原点は、こうした地道な練習の積み重ねにあったのだ。

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