「テストに落とされ続けた」少年時代。グリーズマンはどんな”武器”を手に入れ、進化していったのか?

2018年07月06日

サッカーエンタメ最前線
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SAN SEBASTIAN, SPAIN - OCTOBER 27:  Antoine Griezmann of Real Sociedad de Futbol celebrates after scoring his team's second goal during the La Liga match between Real Sociedad de Futbol and UD Almeria at Estadio Anoeta on October 27, 2013 in San Sebastian, Spain.  (Photo by David Ramos/Getty Images)
【13歳のときにレアル・ソシエダの下部組織に入団】

グリーズマンはただ上手いだけではない

 トップチームでデビューしたのは18歳のとき。プレシーズンのツアーに参加して4試合で5得点を決めてトップに残ると、レギュラーの左ウイングが負傷したためにポジションを得ている。開幕するとそのままレギュラーポジションを確保した。試合を重ねるうちに体格も出来上がってきた。

 身長は175センチとあまり伸びなかったが、俊敏な動きと無駄のないテクニック、ゴールセンスを発揮。ソシエダでの活躍でビッグクラブからのオファーも届くようになり、2014年にアトレティコ・マドリーに移籍した。

 アトレティコではディエゴ・シメオネ監督の指導の下、攻撃力だけでなく守備力を向上させている。セカンドトップがベストポジションだが、左右のサイドハーフもこなせる。グリーズマンはただ上手いだけでなく、チームの一員として機能できることに強みがある。

 アタッカーとしては万能だ。得点力は図抜けていて、裏へ抜け出すこともクロスボールをボレーやヘディングからゴールすることもできる。パスも上手いしクロスも得意。MFとGWをリンクするプレーもできる。左利きだが右足も使いこなす。

 グリーズマンがフランス代表のエースになったのはユーロ2016だった。わずか2年前である。大会途中からオリビエ・ジルーの1つ下のポジションが与えられ、水を得た魚のごとく躍動しはじめた。大会6ゴールは最多、最優秀選手にも選出された。

 現在のフランス代表は才能の宝庫だ。速さならキリアン・エンバペ、ウスマン・デンベレ、キングスレイ・コマンがいる。高さと強さならオリビエ・ジルーがいて、得点力のあるアンオニー・マルシャル、アレクサンドル・ラカゼットもいる。だが、フランスのエースはグリーズマンだ。速さ、強さ、シュート力で必ずしも一番ではないが、総合力ではベストなアタッカーなのだ。言い方を変えると、インテリジェンスとセンスがある。

≪グリーズマンのプレー集≫

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