GKの最悪のミスは「迷って結局何もしないこと」。日本人に必要な”アタックの意識”

2018年08月10日

コラム
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MANCHESTER, ENGLAND - NOVEMBER 02:  Sergio Aguero of Manchester City collides with David De Gea of Manchester United during the Barclays Premier League match between Manchester City and Manchester United at Etihad Stadium on November 2, 2014 in Manchester, England.  (Photo by Laurence Griffiths/Getty Images)

GKの最悪のミスは「迷って結局何もしないこと」

 私が考えるいちばん大きなミスとは、出るのか出ないのか、迷って結局何もしないこと。

「かぶった」「出たのに触れなかった」と、そればかりを強く言いすぎると、スペースディフェどのようなステップで移動するのが望ましいのか。これも整理しておくべきポイントです。

 まずはゾーン1(ニア)。GKの身体はクロッサー側を向いているので、ゾーン1はGKの正面になります。できるだけ早く、通常のダッシュで出て行きます。ゾーン2(センター)は、クロッサーに対するGKの身体の向きからすると、斜め方向になります。ここをねらったボールに対しては、サイドステップ、もしくはクロスステップを使用します。距離が遠ければ、クロスステップが入るかもしれません。

GK

 ただし、サイドステップのほうが身体は安定するので、使えるのであればサイドステップがベターです。そして、ゾーン3(ファー)。ここはクロスステップが主体になります。ファーに上がったクロスに対し、ターンして身体を開き、サイドステップで行くのはすごく難しい。実際にやってもらうとわかりますが、クロスステップは右側へ移動しながらジャンプするとき、左足で踏み切ります。そうすると空中では右足で相手をブロックしながら、ボールに行くことが可能です。サイドステップの場合は、右足で踏み切って跳ぶので、相手をブロックできません。

 また、跳びながら身体が倒れ、バランスが崩れやすいので、キャッチは難しく、サイドステップで行くと、はじくことしかできないケースが多いでしょう。もしもクロスが高く、かなり時間があれば、サイドステップで行って最後の一歩だけをクロスステップに変えて左足でジャンプすれば良いと思いますが、サイドステップのままで行くと、左足で踏み切りづらいのが最大の難点です。ゾーン3はクロスステップのほうが、移動からジャンプ、右足でブロックする安定した姿勢まで含めて、勢いを持ってボールに向かうことができます。

 ただし、このような理想のステップはありますが、あくまでも整理の部分です。試合になってしまえば、何ステップでも関係ありません。いちばん大事なのは、早くボールに触ること=アタックすること。これは常に意識してほしいです。


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世界トップクラスのGKを育成し続ける“GK大国”ドイツには、マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)やテア・シュテーゲン(バルセロナ)といった名だたるGKが君臨し、自国リーグのGKも総じてレベルが高いことで有名。

ドイツで「当たり前」とされているGK技術を、日本のGKは「当たり前」に身につけられているのだろうか?


 

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