「攻めること」ばかりに焦点を当てていいのか?日本に足りない守備の個人戦術
2018年09月03日
コラム日本の守備の悪い点
(2016年)3月に大豆戸FC(以下、大豆戸)さんでサッカークリニックを開催しました。Uー11の選手にいくつかのテーマでプレーしてもらい、指導者の方にピッチでどんな象が起こるのかを見てもらいながら、基本トレーニング理論やそのときの注意点を中心にレッスンさせていただきました。
後半、守備の個人戦術を集中的に取り上げました。テーマは『サイドでの1対1』。今回は、これに絞らせてもらいました。
守備は、まず相手に対してまっすぐ向かうのではなく、縦に追い込むように距離を詰め、一気に飛び込むのではなく、少しずつアプローチをします。そうすると相手が 縦に勝負しようとするため、ボールを前に出す瞬間を逃さずに相手とボールの間に体を入れて奪いとるのが守備の鉄則です。
これは『ワンサイドカット』で、多くの指導者がご存知のことかと思います。
しかし、本来「何のために?」するものでしょうか。狙いは、ワンサイドカットすることで相手の選択肢を狭め、ボールを奪う機会を自分で作り出すためなのです。
ただJリーグの試合などを見ていると、サイドを消しているような態勢をとってはいるものの、相手との距離は常に同じで、 全くプレッシャーにもなっていない場面を多く見受けることがあります。
プレー選択肢を奪ったうえで、相手が縦勝負しかないという状況をわざと作る。その狙いを持って仕掛けているかどうかで、相手が抱く心理的プレッシャーは格段に違うことを体感しなければなりません。
では、1対1での守り方はどのように試合の中で生かすべきなのでしょうか。
最後にミニゲームを行ったとき、大豆戸のコーチからこんなことを聞かれました。「完全に1対1の状況であれば、見せてもらった守り方でボールを奪えるかもしれません。でも局面的にはうまくいっても、試合形式になって、他の選択肢が出てくると難しいのではないでしょうか?」
言わんとすることはすごくわかります。 攻守が目まぐるしく変わる試合の中で、タッチライン際で相手がボールを保持し、適切な距離での完全な1対1というぶつ切りの状況は、なかなか生まれにくいでしょう。 目の前の子どもたちのゲームを見ていると、ほとんどそうした状況がありません。
しかし、ここで問うべきは、「だから、そうした考え方は必要ない」ではなく、「なぜそうした状況が生まれないのか」であり、「だからこそ、そうした状況が生まれたときには確実に奪い取れるように身につける」というものであるはずなのです 「1対1でプレスをかけようと思っても、フリーの選手にパスを出されたら意味がない」という問いの矛先は、「なぜ、ほかのポジションでフリーの選手が生まれているか」ではないでしょうか。
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