まるで「ショーのような」トレーニングは、アルゼンチンで開演する
2018年09月11日
未分類コーチと、選手と、家族と
ここアルゼンチンでは、時間通りに何かが始まることはない。アルゼンチンの小学校は80分間の授業だが、子どもたちや先生が集まり、雑談を含めると実質50分授業だとアルゼンチン人は笑う。
僕が見た「ショー」も、18時開始と聞かされていて、始まったのは20分を過ぎた頃だっただろうか。徐々にコーチ、子どもたち、そしてその家族が会場に集まってくる。練習が始まる頃には、3人のコーチ、20人ほどの子どもたち、そして15人ほどの家族が居た。
そこには兄弟、母、父、祖母、祖父、あらゆる人たちがいて、子どもたちを温かい目で見守っている。数本のパスでフィニッシュまで持っていく練習、それを何パターンかこなし、最後は6対6のゲーム形式。練習内容自体は何ら変哲のない、日本でも行われているようなものだった。
「ショー」の条件
僕はよく、「舞台芸術」や「サーカス」を観に行くことがある。まさに「ショー」と呼ばれるものだ。
あらゆる「舞台芸術」や「サーカス」に共通している点は、「視線が動く」こと、そして「感情が動く」ことだと思っている。
何人もの演者が舞台(会場)のあらゆる場所に点在し、時には一点に集中させ、時にはあらゆる点に集中を分散し、観客の視線を意図的に動かしている。
サーカスでは時に観客席まで利用して、そこに視線を注目させている間に、真ん中の舞台では次に向けた準備が行われていたりする。
僕がアルゼンチンで見た「ショー」も同じく、本当にあらゆるところに視線が動いた。
その「ショー」を操っていたのは、紛れもなく3人のコーチ、僕にとっては3人の「ショーマン」だった。
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