育成、指導者とは。4種、3種、2種と続いていく問題。解決策は…?/指導者座談会6【9月特集】
2018年10月05日
未分類9月の特集のテーマは「改めて考えたい”4種年代”の問題点」である。現場に立つ指導者3人の方々に集まってもらいジュニサカWEBチームを含む6人で座談会を実施し、4種年代の問題点を挙げていった。 ジュニア年代で何が起こっているのか?関東在住の指導者を中心に議論を尽くした座談会も今回で最終回。最後は4種だけでない、日本全体の「育成の問題点」を紐解く。前回(指導者たちが抱えるリアルな悩み。子どもの安全面、保護者の経済的負担…ジュニア年代に「遠征」は必要か? )の続きからお届けしていく。
■座談会メンバー
アーセナルサッカースクール市川:南里雅也
大豆戸FC:末本亮太
FC大泉学園:小嶋快
ジュニサカWEB編集長:高橋大地
ジュニサカWEB編集部:中澤捺生
ライター:木之下潤
取材・文●木之下潤 写真●ジュニサカ編集部、佐藤博之、山本浩之

Jクラブの地域クラブへの還元、JFAと都道府県協会との連携も課題あり
高橋「Jリーグに何か意見はありますか?」
南里「育成年代において、一昔前から比べると私はJクラブと町クラブの力の差は拮抗してきていると思っています。Jクラブにはリーダーシップを発揮してもらいたいし、日本サッカーのトップランナーとして走って行ってほしいと思っています」
末本「そういう意味では、個人的には湘南ベルマーレが少し突き抜け始めている印象を持っています。ジュニアで行っている取り組みは非常に興味深いです」
高橋「ジュニアはサッカースクール選抜という形ですが、トップチームからの流れを汲んでサッカーを表現できています」
末本「チームとして活動をしていないのに、トップにつながるサッカーをあれだけ体現できているのはすごいと思います。クラブ内ではっきりとしたプレーモデルと目指していることの共通理解がトップからジュニアまで整ってきているのだと思います。それは簡単なことのようで、とても難しいことです」
南里「コパ・ベルマーレで、ブラジルのパルメイラスを相手に『下部組織を有していなのに、これだけ戦えるのか』というのは驚きでした。湘南ベルマーレは先を見据えてそういう育成チームの作り方をしているように見えます」
末本「『コパ・ベルマーレ』や『キリンレモンカップ』など、海外名門クラブの育成組織のチームを招待して地域の町クラブにまで還元しているのは大したものです」
南里「そういう意味では、ヴィッセル神戸は変わっていくのではないでしょうか。根底から覆す取り組みをしていくかもしれません」
末本「JFAは都道府県協会などに気を遣いすぎている印象があります。田嶋氏は会見時に、まずスポンサーへの感謝を毎回述べる配慮ができるのなら、育成年代の環境についてはドラスティックにトップダウンでやってくれた方がありがたいです。特に、U-12年代の環境ですね」
高橋「気を使いすぎですよね。田嶋幸三氏にインタビューをした時も、リーグ戦については『クラブの指導者が選んで下さい』という発言に止まっていました。現場の立場としてはどうですか?」
末本「あの全国少年少女草サッカー大会が、11人制から8人制サッカーになった時は驚きました。一方で、こんなに簡単に変わるのかとも思いました。主催がJFAだから想像はつきます。地域で尽力されてきた皆さんへの感謝の気持ちは当然ありますが、U-12での地域で行なわれている既存の大会を減らして、年間を通したリーグ戦に変われば選手も指導者もスケジュールがわかりやすいし、オフがしっかり取れて他の活動に当てる時間もできます。その相乗効果は計り知れません。特にU-12は今24時間365日サッカーがある環境が、選手、指導者、保護者にストレスをかけている状況なので何とか変えていきたいです」
南里「とにかくU-12はシーズンが決まってないからオンとオフが組み立てられません。指導者も長期休暇中は、みんな疲れ果ててそれを癒すだけで終わってしまいます。余裕を持ってやれば、もっと子どもたちの指導に反映できるのですが」
高橋「シーズンのスケジュールが明確にするのは、選手にとっても、指導者にとっても、保護者にとっても重要ですね」
末本「本当は違うスポーツや知的冒険活動に費やす時間があって然るべきだと思います。現状だと、常に何らかの大会が隙間、隙間に入ってくる状態なのでオフを取りにくいんです」
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