子どもは寝ないと育たない? 再認識したい「睡眠」の重要性
2018年10月28日
コラムQ.年齢相応の理想の睡眠時間は?
回答
小学生なら9時間は絶対に必要です。
昼も夜も 16時間も寝ている新生児の時期から、成長するにつれ、しだいに睡眠時間は短くなっていきますが、子どもにはいったいどれだけの睡眠時間が必要なのでしょうか。
小児科医の教科書( Nelson’s Textbook of Pediatrics )では、幼稚園生の場合は、年長児なら10 時間。小学生は9時間は成長のために必要とされています。中学生は8時間です。
しかし現在、日本の小学生の平均睡眠時間は、8時間ほど。これではとても必要とされている睡眠時間には足りません。もともとアジア民族は欧米人に比べて睡眠時間が短かったのですが、近年になり、さらに日本の子どもの睡眠時間がどんどん短くなってきているという現状があります。
最近では親の側も、子どもが遅くまで起きていることにうるさくありません。塾や習い事、親の仕事の都合といった事情があるとはいえ、これは大きな問題だと危惧しています。
小学生が7、8時間の睡眠ではとても足りません。だから朝起きられない、学校で眠い、という問題が起こっているのです。夕方や夜になると目がさえて、夜ふかしになるという悪循環に陥ります。それでは身長の伸びだけでなく、心身の健康にもさまざまな影響が出てきます。
観たいテレビ番組などは録画して観る、夜間の習い事は最低限にするなどして、できるだけ睡眠時間を確保することは、心と体の発達のために絶対に必要なことなのです。
<プロフィール>
成田 奈緒子(なりた なおこ)
文教大学教育学部教授。小児科医。大学で教育と研究を行う傍ら、発達障害者支援センターや児童相談所の嘱託医として勤務。「早寝早起き朝ごはん全国協議会」など、子どもの生活リズム確立のための社会活動も行う。2014年春には専門家による福士施設「子育て科学アクシス」を開設。
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