「運動ができる子は勉強もできる」は本当か?
2018年11月11日
コラム「運動」ができる子は「勉強」もできるは本当か?
学力と運動の関係については、アメリカ・イリノイ大学の研究より、興味深い結果が発表されています。神経科学、運動学(キネシオロジー)のヒルマン博士は、2008年に、イリノイ州の小学3年生と5年生、約250人を対象に運動能力と学力の関係を調査しました。
この研究では、体前屈、シャトルラン(20メートル往復持久走)、腕立て伏せ、腹筋の4項目で体力測定を実施。その成績をイリノイ州の算数、国語の学力テストの結果と比較したところ、運動能力が優れている子は、学力テストの成績も同様にいいことがわかりました。
ヒルマン博士以外にも、アメリカ・カリフォルニア州では、州の公立小・中学校の生徒を対象に大規模な体力調査を定期的に行っており、その結果と学力テストの結果には相関関係があることが報告されています。
2004年の調査報告によれば、5年生、中学1年生、中学3年生の約100万人の子どもたちを対象に、体力と国語(英語)、算数、社会、理科の学力テストの成績を比較しました。すると、体力測定の結果がいい子どもほど学力テストの成績もいいという結果が出ました。
日本においては、文部科学省が2007年に学力と体力の関係を調査しています。それによると、高校入学の偏差値と中学校の運動部入部率には相関関係があることがわかりました。
また、同時期に行った、全国の体力と学力の関係を示した統計結果では、小・中学校でも、運動ができる子は勉強もできるという結果が出ています。「文武両道」は、運動と勉強がリンクしているという、非常に理にかなった考え方なのです。
<プロフィール>
深代千之(ふかしろ せんし)
1955年生まれ。東京大学大学院・総合文化研究科・教授。東京大学大学院・教育学研究科博士課程修了、教育学博士。(一社)日本体育学会会長、日本バイオメカニクス学会会長、国際バイオメカニクス学会元理事。スポーツ動作を力学・生理学の観点から解析し、動作の理解と向上を図るスポーツ科学の第一人者。
【商品名】子どもの学力と運「脳」神経を伸ばす魔法のドリル
【著者】深代千之
【発行】株式会社カンゼン
四六判/208ページ
価格:1,620円(税込)
☆6歳~12歳こそ、「運脳神経」を伸ばす適齢期
身体を動かして、脳にたくさんの神経パターンの引き出しを作る力。これを「運脳神経」と呼んでいます。
運動神経ではなく“運脳”神経という造語で表現するその定義は、「思い通りの身体の動かし方を身につけるための脳と身体の協調性」です。脳と身体の“協調性”は6歳~12歳の間に磨くのが最適です。本書で取り上げた7つの動き40のドリルを参考に「運脳神経」を伸ばしてください。勉強も運動もできる、スーパーキッズの土台を築くことができるはずです。
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