「全員出場」という言葉だけが一人歩きしていませんか? 

2019年02月11日

育成を考える

ルールは常に試行錯誤

――またレコスリーグは、U-8ではオフサイドがなかったり5人制であったりと年代別に特殊なルールを設定していますよね。細かいルールの設定にはどのような意図が?

「年代別の特性を考えて試行錯誤しながら決めています。例えばU-8であれば、一言でまとめたら『自分とボールの世界の子どもたち』なんですよ。

 例えば8人制の場合、『自分とボールの世界の子どもたち』が敵、味方合わせてあと15人いる中でプレーしなければならない。その年代からその人数を把握するのは、人間の能力的に不可能です。じゃあ5人や9人で、それができるようになるのか。それも難しい。じゃあ『もっとタッチ数を増やすためにピッチサイズを小さくしようか』など考えはじめるわけです。これが大切。例えばベルギーでは2vs2のサッカーの試合が行われています。そこまでいくと、コピーしても意味ない。なぜか? 日本のチームには一学年2、30人抱えているチームもあります。試合を2vs2にしたらもっと試合に出れない子どもが増えてしまいますよね。

 だから7人制でスタートして、今は5人制を採用しています。5人制だと、4クォーター制でないとダメだ、とか常に運営の全員でルールを考えています。

 オフサイドも同じ理由です。オフサイドが分からない。中にはわかる子もいるけど、オフサイドを勝つためにかけさせるチームもありますよね。

 オフサイドで試合が止まると、攻撃から守備の切り替えの場面や数的不利での守備や1vs1での守備の場面など、成長する多くのチャンスが減って、フリーキックになります。で、フリーキックはまた前にボーンと蹴る。こう考えるとボールを前線で奪った後の場面も全部失われていますよね。

 本来であれば、オフサイドというルールはジュニアユース年代からで十分だと感じています。ただ、ここは日本なので日本のルールにも合わせていかないといけない。その中間をとる意味でオフサイドはU-10、U-12から取り入れています」


<プロフィール>
シュタルフ悠紀リヒャルト(しゅたるふ ゆうき りひゃると)

1984年8月4日生まれ、ドイツ・ボーフム出身。14歳で地元のサッカースクールでコーチのアルバイトを始めたことをきっかけに、プレーの傍ら、主に育成年代で20年間指導。現役引退後は、自身が代表を務める会社が運営するレコスリーグの選抜チームであるレコスユナイテッドや、ドイツのSVヴェルダー・ブレーメンと育成提携している日独フットボール・アカデミーで指導。2016年には世界各国の育成専門家が集うベルギーの育成コンサルティング企業「ダブルパス」と業務提携を結び、3年がかりで日本チームのリーダーとしてJリーグ全54クラブの監査とコンサルティング業務を担当。ドイツ・サッカー協会公認A級(UEFA A級)ライセンス、日本サッカー協会公認S級ライセンスを取得。2019年にはY.S.C.C.横浜(J3)トップチーム監督に就任し、日独フットボール・アカデミーでは育成ダイレクターを務める。

 

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