大人同士に生じた軋轢が子どもたちに影響を及ぼしては本末転倒だ【サッカー外から学ぶ】

2019年05月09日

育成/環境

SAN FRANCISCO, CA - JANUARY 9: Apple CEO Steve Jobs holds up the new iPhone that was introduced at Macworld on January 9, 2007 in San Francisco, California. The new iPhone will combine a mobile phone, a widescreen iPod with touch controls and a internet communications device with the ability to use email, web browsing, maps and searching. The iPhone will start shipping in the US in June 2007.   (Photo by David Paul Morris/Getty Images)
【元アップル社CEO スティーブ・ジョブズ氏】

「永遠の議論」はそもそも対立もしていないし、議論の必要もない?
 
 細谷さんの著書の中で、ビジネスの「永遠の課題」として、次の例を挙げている。

A「長年の伝統は守るべき」 
B「変化しないものは生き残れない」

A「顧客の言うことを聞いていては良いものはつくれない」
B「顧客の声がすべての製品開発の出発点である」

「顧客の意見を聞くな! は、革新的な製品を生み出す会社でよく聞かれる言葉です。ここで言う、『顧客の声』は、目に見える具体的な改善要望やクレームのことです。いまあることの上乗せにこだわらず、顧客のニーズを先取りする企業が本当に顧客が欲しいものを想像するというのはよくある話です」

 アップル社のスティーブ・ジョブズは「電話を再発明する」と宣言し、「果たして需要があるのか?」と多くの人が必要性、需要に懐疑的だったiPhoneを世に送り出した。スマートフォンが現在のあなたの生活に欠かせないもののひとつになっているだろうことを思えば、当時の「顧客の声」を無視し、顧客がまだ気がついていない「本当に欲しいもの」を生み出したジョブズの慧眼を讃えるしかない。

 一方の、「顧客の声がすべての製品開発の出発点である」は、20世紀に世界を席巻した日本の家電メーカーの躍進の原動力になった。

 抽象度の高い「顧客の声」、つまり声なき声に耳を傾けたアップルと、使用されている現場の声、抽象度の低い(具体度の高い)「顧客の声」に即時対応することで製品改良を重ねてきた日本企業。抽象度の工程を考えることに慣れていない私たちは、アップルが良くて日本企業がダメというステレオタイプなとらえ方をしてしまいそうになるが、細谷さんは「不連続な変革期=現在のような不安定な時代においては抽象度の高いレベルの議論が求められ、連続的な安定期=かつての経済発展期には具体性の高い議論が求められる傾向にあるだけで、どちらが正解なのかという“二者択一”ではない」と説明する。

「こうした『永遠の議論』は、『どのレベルの話をしているのか?』という視点が抜け落ちたまま進むので、永遠にかみ合いません。抽象と具体で考えると、『同じものの違うところを見ていただけ』という話もよくあります」
  

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