学びたいイニエスタの3つのプレー。ポイントは「首振り」「トラップ」「ミドルシュート」

2019年07月22日

ジュニアサッカーニュース

2018年5月、アンドレス・イニエスタ選手が、スペインの強豪クラブ・FCバルセロナからJリーグのヴィッセル神戸に移籍してきました。アンドレス・イニエスタ選手といえば、長年バルセロナで絶対的なレギュラーとして活躍し、スペイン代表ではW杯優勝も経験した、世界最高クラスのMFです。しかしイニエスタ選手は、体格的にも、身体能力的にも恵まれているわけではありません。にもかかわらず、なぜ世界レベルの選手になることができたのでしょうか。その秘密を探るべく、今回はイニエスタ選手の特徴的な3つのプレーについて、紹介していきたいと思います。[Sponsored Content]

文●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images


Gamba Osaka v Vissel Kobe - J.League J1
   
次のプレーを始めるための準備である「首振り」
   
 イニエスタ選手の最大の武器とも言えるのが、視野の広さです。ピッチ上のどこで何が起こっているのか常に正確に把握することができています。
 
 ただし漫然とプレーしていても、相手選手が「どこにいるか」「どこから来ているのか」となどの情報を認識することはできません。そのためボールを持っていない段階で常に首を振って周囲を確認することで、状況把握をしているのです。そのためボールを受けた時点で、イニエスタ選手にはどのようなプレーを選択するべきかが既にわかっているはずです。
 
 逆にボールを受ける前に周りの状況が確認出来ておらず、いざボールが来た時に「どうしよう」と考えてしまう選手は、判断を誤ってしまったり、考えている隙に相手選手にボールを奪われたりしてしまいます。
 
 サッカーは野球とは違い、プレーが止まることはなく、刻一刻と状況が変化していくスポーツです。効果的なプレーをするためには、常に顔を上げて首を振り、ボールの位置だけでなく、味方選手や相手選手の位置などを把握しておくことが重要です。
 
 そういう意味では、イニエスタ選手がどのタイミングで首振りをして、どこを見ているのかを、試合を見ながら観察すると、大きな発見があるかもしれませんね。

FC Tokyo v Vissel Kobe - J.League J1
 
効果的なドリブルの出発点となるトラップ
   
 さてイニエスタ選手は多才な選手で、視野の広さを生かしてゲームメイクするだけでなく、決定機を演出するスルーパスやドリブル突破を披露することも可能です。ペナルティボックス内でダブルタッチして、相手DFを翻弄する姿をよく目にしますよね。ただイニエスタ選手の場合はただ単純にドリブルが上手いわけではありません。というのもプレーの出発点である「トラップ」に秘密が隠されています。
 
 というのもどんな選手でも、最初のトラップでボールの置き場所を間違えてしまえば、効果的なドリブルを仕掛けることはできません。少し置き所がズレれば相手に触られてしまいます。ペナルティボックス内のようなDFの警戒心がマックスになっているエリアならなおさらです。しかしイニエスタ選手は、そのトラップの置き場所を間違えることがほとんどありません。
 
 どれだけ狭いエリアでも、相手の足がギリギリ届かない場所に置きます。具体的には、自身の真下にボールを置いたり、相手が体を入れてこようとすればブロックできるように相手DFとイニエスタ選手の延長線上の位置にボール置いたりします。あるいは相手DFが、自分から見て左側に重心がかかっている場合には自身の右側に置いたりすることで、すぐにはボールを触れないようにするなどの工夫もしています。
 
 最初のタッチで、相手が触れない位置にボールを置くことができれば、味方選手がボックス内に飛び込んでくる時間を作ることができますし、最初のタッチで逆をとることができれば突破するのは非常に簡単です。
 
 イニエスタ選手の決定機を演出するプレーの出発点には必ず完璧なトラップがあるのです。

FC Tokyo v Vissel Kobe - J.League J1
 
無駄な力の入っていないミドルシュート
 
 最後に紹介するのは、イニエスタ選手のミドルシュートです。バルセロナ時代はあまりミドルを打つタイプではありませんでしたが、ヴィッセル神戸に加入してからは積極性が増し、印象的なミドルシュートも決めています。
 
 バルセロナでは、リオネル・メッシ選手など、イニエスタ選手よりさらに得点能力が高い選手が多かったので、あえて自重していたのかもしれませんね。
 
 いずれにしてもヴィッセル神戸のゲームメイカーは、日本人に近い体格であるにもかかわらず、力強く正確なミドルシュートを打つことも出来ます。その特徴として注目したいのは脱力しているところでしょうか。
 
 ゴールまでの距離が遠い場合、強いシュートを打たなければなりません。そうすると、どうしても「強くシュートを打とう」という意識が強くなりすぎて、無駄な力が加わってしまいます。効果的なミドルシュートを打つためには、ボールに適切な力を加えることが重要です。しかし全身に無駄な力が入っていると、必要のない余計な力までボールに加わってしまいます。
 
 イニエスタ選手はミドルシュートを打つとき、全くと言っていいほど、身体に力が入っていません。肩がこわばっておらず、シュートを打つまでの全身の動きが非常にスムーズです。イニエスタ選手のシュートフォームを見ることは、非常に参考になるかもしれません。

Vissel Kobe v Sagan Tosu - J.League J1

最後に
 
 今回紹介した3つのプレーだけでなく、イニエスタ選手には他にも多彩な武器があります。現在は非常に贅沢なことに、イニエスタ選手のプレーを日本で見ることができます。しかもこの夏は、古巣バルセロナを相手にそのプレー精度の高さを発揮するところまでも見られるのです。
 
 もしよければ世界最高峰の選手たちが、しのぎを削る姿をスタジアムで見てみてはいかがでしょうか。
 
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