サッカー未経験者も知ってほしい! 戦術分析ブロガーが語る「もっと楽しくサッカーを見る方法」

2019年08月19日

戦術/スキル

「サッカーが“ながら見”できなくなる本」。そんなキャッチコピーを掲げた本が今年5月に発売されました。執筆したのは『サッカーの面白い戦術分析を心がけます』というブログを主宰する『らいかーると』という名のブロガーです。古くからTwitterなどでサッカーの情報をあさっている方はご存じかもしれませんが、らいかーるとさんは、とあるジュニアチームの監督を務めるサッカー指導者でもあります。今回は、らいかーるとさんにインタビューを敢行。執筆の経緯やジュニアサッカーに対する思いなどについて伺いました。

取材・文●高橋大地(ジュニサカ編集部)、写真●ジュニサカ編集部


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お母さんにも最後まで読んでほしい

 サッカーをやっていない人でも、もっとサッカーを見るのが楽しくなるような本をつくりたかった。

アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます(小学館新書)』の編集を担当した高橋絢太朗氏は、本書を企画した経緯についてこう語ります。

「昨年、あるJリーグの試合を見に行ったんです。前からガンガン守備して速攻をかけるチームvs意地でもボールを持つチームという、対称的なスタイルで戦うチーム同士の対戦でした。僕の席の後ろにボールを持つ側のチームのサポーターの方がいたのですが、その方が『なんでそんな後ろでちんたらパスを回してるんだよ。早く前に蹴れよ』と野次を飛ばしていたんです。それを聞いたときに『サッカーの楽しみ方も好みも個人の自由だけど、自チームのやりたいことを「理解」せずにサッカーを観ているのはもったいないなぁ』と思ったのがキッカケです」

 高橋さんは元々サッカー好き。しかし、小学館に入社してしばらくは業務が多忙なこともあり、サッカーを見るという行為から遠ざかっていたそう。転機になったのは、『ビッグコミックスペリオール』という漫画雑誌で連載中のサッカーマンガ『フットボールネーション』の編集を担当するようになったこと。そこからサッカーに対する情熱がよみがえり、Twitterなどで情報を仕入れはじめました。そこからサッカーファンなら知る人ぞ知る人気ブログ『サッカーの面白い分析を心がけます』を主宰する、らいかーるとさんに“戦術分析本”の執筆を依頼することになります。

「最初から本を書きたいという気持ちがあったわけではありません。ブログをはじめたのも、サッカーの試合を見て勉強しようと思ったことがきっかけでしたから」と、らいかーるとさんは高橋さんから書籍企画の提案があったときの心境を振りかえります。一方で「自分のサッカーの見方や分析方法をどこかにまとめたい」という気持ちもあったことから企画を受諾し、書籍化が実現したのです。

 執筆をはじめるにあたり「日本のサッカーを変えたいとか、そんな気持ちはまったくなかった」と話す、らいかーるとさんですが、今回のインタビューではジュニアサッカーの指導現場に長く携わりながら、世界のサッカーの潮流を見続ける方ならではの貴重なお話を伺えたので、ここからインタビュー形式でご紹介します。

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