レアル・マドリードのスクールが東京に! 高層マンションが並ぶ地域に根差す“サッカースクール以上の存在”とは…

2021年10月15日

ジュニアサッカーニュース
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文・写真●ジュニサカ編集部



 
 東京オリンピック・パラリンピックの選手村となったマンション群が並ぶ東京都中央区晴海に、フットサルコート2面分の人工芝が敷かれた一角が広がる。道沿いに建てられた建物には世界有数のビッグクラブとして知られる「Realmadrid」の文字。レアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクールの東京晴海校が、今年4月に開校した。

 サッカースクールには、すでに約600名のスクール生が通っているという。10月1日には隣接するクラブハウスも正式にオープン。単なるロッカールームとしての機能に加え、地域の人も利用できるような役割も備えている。

 3階建てのクラブハウスにはロッカールーム、シャワールームを完備しているだけでなく、子どもが放課後に勉強するための自習室を完備。本棚にはスペインのことやサッカーについて学べる書籍が並ぶ。ただサッカーをするだけでなく、サッカーを通じて学びを深める環境が整っている。

 さらに、保護者をはじめとする大人も、この施設を大いに活用することができる。ピッチの脇、建物の2階と屋上からは子どもたちの練習の様子を見学できる。もちろん、施設内の一部は顔認証によるシステムを採用しており、セキュリティ面も保証されている。ピッチには2台のカメラを設置。株式会社NTTSportictが提供する「STADIUM TUBE」と呼ばれるAIを活用したシステムで、映像を用いたコーチングや、保護者への映像提供などが可能となっている。

 リモートワーク用のスペースも完備されており、電話会議なども可能なブースもある。子どもがサッカースクールでプレーする間に仕事をすることも、この施設内でできてしまう。1階には牛乳屋さんが手掛けるソフトクリームと食パン、そしてスペインバルのキッチンカーが並んでおり、その場で飲食をすることもできる。スクールがある日もない日もここで多くの時間を過ごすことができ、この施設がコミュニティとしての役割を果たしている。

「サッカースクールのスクール生だけじゃなくて、地域の住民の方がお酒を飲みにきたり、ソフトクリームを食べにきたり、ホワイトニングで歯をきれいにしにきたり、勉強しにきたり、仕事をしにきたり。地域に根差して、地域の様々な人たちが気軽に集まれるサッカーグラウンドが今まではなかったんじゃないかということで、このような挑戦をしていく」

 レアル・マドリードの日本国内におけるスクール事業の独占ライセンスを持つ一般社団法人グローバル・フットボール・マネジメントの増田稿平代表はこう話す。高層マンションが並ぶ晴海に新たに生まれたレアルマドリード・ファンデーション・フットボールスクール・ジャパンは、単なるスクール以上の存在として、コミュニティに根差した存在を目指している。

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クラブハウスにはロッカールームとシャワールームを完備している。


フットサルコート2面分のピッチには、人工芝が敷かれている。スクールがない時間帯には、一般への貸し出しも行われている。


スペインやサッカーに関する書籍が本棚に並ぶ。サッカーをプレーするだけでなく、学ぶための環境も整っている。


クラブハウスの屋上は、練習を見学するためのスペースとして活用されている。


子どもたち用の自習スペースと、大人が仕事をするためのワークスペースをそれぞれ完備。スクールに在籍していない人たちでも、登録をすれば利用することができる。

【了】

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