「コパ・アメリカ」日本代表メンバーの「経歴を見る」。まさに『北の○から2019南米』の様相だ
2019年05月31日
読んで学ぶ/観て学ぶ日本サッカー協会は23、24日にそれぞれ、「キリンチャレンジカップ」(6月5、9日)と「コパ・アメリカ」(6月15日~)に臨む日本代表メンバーを発表した。各所属クラブに拘束力のないキリン杯はガチのA代表を招集できたのに対し、拘束力のあるコパはU-22世代が大半を占める実質B代表の様相となった。ジュニア年代の経歴から傾向を探る(いや、妄想を企てる?)「経歴を見る」からすれば、興味をそそられるのは俄然、コパ組。南の地に必要な要素として森保一監督が欲したのは、北の血という対抗軸だった?
文●石沢鉄平/ジュニサカ編集部経歴班 写真●Getty Images

【安部裕葵はボレアスのように“北風”を吹かせられるか】
城北エリアで技術を磨いた安部裕葵
歴史を遡っても南と北は対立構造にあった。アメリカの南北戦争に南ベトナムと北ベトナムによるベトナム戦争…。現在に至っても朝鮮半島では韓国と北朝鮮は分断されたままだ。と、「経歴を見る」の空気に似つかわしくないシリアスなプロローグになってしまったのは、コパ組、それもU-22世代の18人に北で育った選手が散見されるからである。
まず、MF安部裕葵(鹿島アントラーズ)の出身クラブは東京都北区の城北アスカFC(現・城北ボレアスFC)。その名が示すとおり、バリバリの城北エリアであのテクニックを磨いてきた。ちなみに現チーム名のボレアスとはギリシア神話に出てくる「北風の神」からとったもの。南の対抗軸としてこれ以上ないバックボーンを持った経歴と言えよう。
次にMF松本泰志(サンフレッチェ広島)。日に日にインテンシティを高めるCHは江南南SSの出。クラブ名の〝W南〟に騙されるなかれ、原口元気(ハノーファー)を輩出した同クラブが活動するのは埼玉県の北部に位置する熊谷市である。江南南SS時代、松本のポジションはCBだった。高校時代は二列目が主戦場でポジションは北と南を行ったり来たりしているが…。
他にも北の関連銘柄は枚挙に暇がない。DF杉岡大暉を生んだレジスタFCの所在地・埼玉県八潮市は県のくくりでは南部とはいえ、東京都足立区と隣接しており城北エリアのイメージが強い。加えて同クラブの金杉伸二代表はこれまた城北エリアの東京都板橋区にある帝京高校出身だ。

【岩田智輝はマチュピチュの空気を知っている?】
岩田智輝が育った宇佐市には南米ゆかりの観光名所が…
DF菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)は言わずもがな育成組織からコンサドーレ出身の道産子。約9年半ぶりとなる大学生A代表・FW上田綺世(法政大学)はジュニアユース時代ではあるが、鹿島アントラーズノルテ(ノルテはスペイン語で北)に所属していた。嗅覚型に分別されるストライカーと聞けば、元イタリア代表FWフィリッポ・インザーギを思い浮かべる。そう言えばピッポもイタリア北部の都市ピアチェンツァの育成組織出身だった。
北のラストピースに相応しいのがDF岩田智輝(大分トリニータ)である。西川周作(浦和レッズ)、松原健(横浜F・マリノス)を輩出した強豪・四日市南SSC出身で、もちろんクラブの所在地は大分県北部の宇佐市にある。
今、同市の西椎屋地区にある棚田と集落の景観が観光スポットとして賑わいを見せているという。その別名が「宇佐のマチュピチュ」(笑)。本家本元マチュピチュは南米ペルーの世界遺産…北出身でありながら南の空気も知っている(?)岩田の存在は実に頼もしい。
そう言えば安部の出身クラブ“アスカ”もペルーの文化遺産…もとい、あれは“ナスカ”の地上絵だったか。ともあれ、南の地ブラジルで若き北の血が躍動すれば、当欄、語呂的にもしてやったりのシナリオとなる。
招集メンバーは以下のとおり。カッコ内はジュニア年代の所属チーム。
GK
川島 永嗣(与野八幡SSS)
小島 亨介(江内SSS)
大迫 敬介(下山FC)
DF
植田 直通(緑川SSC)
板倉 滉(高木FC/さぎぬまSC/あざみ野FC/川崎フロンターレU-12)
岩田 智輝(四日市南SSC)
立田 悠悟(入江SSS/清水クラブSS)
原 輝綺(AZ’86東京青梅)
杉岡 大暉(レジスタFC)
菅 大輝(コンサドーレ札幌ユースU-12)
冨安 健洋(三筑キッカーズ)
MF
柴崎 岳(野辺地SSS)
中島 翔哉(松が谷FC/東京ヴェルディジュニア)
中山 雄太(北文間SS)
三好 康児(中野島FC/川崎フロンターレU-12)
伊藤 達哉(ブルーファイターズ/柏レイソルU-12)
松本 泰志(江南南SS)
渡辺 皓太(F.F.VIGORE/東京ヴェルディジュニア)
安部 裕葵(城北アスカFC)
久保 建英(FCパーシモン/川崎フロンターレU-12/バルセロナ[ESP])
FW
岡崎 慎司(宝塚JFC)
前田 大然(太子町ジュニアSC)
上田 綺世(吉田ケ丘SSS)
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-17日本女子代表、国際親善試合(vs U-17アメリカ女子代表)メンバー発表!2026.06.27
-
【2026年度KYFA九州トレセンキャンプ中体連女子U15】参加メンバー2026.06.22
-
東北トレセン女子U-13が開催!2026.06.22
-
U-19フットサル日本代表メンバー発表!【FUTSAL WEEK U19 SUMMER CUP – POREČ 2026】 2026.06.19
コラム
-
「これはやらない方がいい」という保護者の言動。wyvern望月隆司監督に訊く、サッカーの進路とプロを目指す選手へのアプローチ2026.04.03
-
親は子どものサッカーにどこまで関わるべきか?「サッカーが習い事になると難しい」佐久長聖高校女子サッカー部監督が語る2026.03.18
-
U-12からU-18に何人残れるか?「川崎フロンターレの軸となっていかなくちゃ」大田和直哉監督が取る勝負と育成のバランス【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.05
-
「なぜ、これだけいい選手が熊本に集まるんですか?」ソレッソ熊本指揮官は信念をもって個性を伸ばす【全日本U-12サッカー選手権コラム】2026.01.03
フットボール最新ニュース
-
レアル・マドリードが逆転勝利【25日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
インテルがまさかのCL敗退【24日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
ニューカッスル、イングランド代表ウィンガーが4ゴール【18日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
レアル・マドリードが後半に1点もぎとり白星【17日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
-
アーセナルが全勝首位通過【28日結果まとめ/欧州CL】2026.01.03
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2026.03.09
-
【卒業記念サッカー大会 第19回MUFGカップ 東京大会】大会結果2026.03.02
-
【卒業記念サッカー大会第19回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー3(決勝&閉会式)2026.02.27
お知らせ
ADVERTORIAL
| ジュニアサッカー大会『2026’DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- サッカー進路はどう決める? ジュニアユースチームの選び方
- 【2026ナショナルトレセンU-15】2回目参加メンバー発表!
- 難民でストリート育ちの苦労人モドリッチが”世界最高のMF”になれた理由
- 『小澤一郎の育成指導をさぐる旅』 第1回 新座片山FC少年団 川原嘉雄代表
- 【ダノンネーションズカップ 2015 in JAPAN】 決勝トーナメント結果
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 久保建英&中村敬斗のホットライン開通。天王山フランス戦、試される信頼の力
- トーキックの多用は放置してもいい?
- 【TOMAS CUP 第29回東京都選抜少年サッカー大会】決勝レポート
- まみや食堂「プロ選手も夏場の過ごし方を気をつけている」










