ジュニア年代では、数的優位のゲームを取り入れよう【前編】

2014年01月22日

コラム

ヨーロッパでは「ポジショニング」や「ポジション」を、ジュニア年代から戦術の一環として教えていくのが当たり前です。こういったサッカーに必要な要素を遊びながら、楽しみながら自然と身につけていくことが大事ではないでしょうか?
池上正コーチに「ポジション」と「ポジショニング」を子どもたちにどのように教えていけばいいのかを伺いました。

構成・文●島沢優子 写真●編集部

※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.22秋号』P54-59より転載


ポジションとポジショニング、言葉の意味を明確に

 ポジションは一人ひとり基本的にカバーする位置です。「君は右のアウトサイド。君は左のアウトサイド。今日のポジションはそこでやりましょう」と。でも、実際にボールが動いたら、ポジションを修正しなければなりません。「状況に応じて修正する必要がありますね。それがポジショニングです」。そう伝えた方が整理しやすいと思います。

 全体のバランスをとるために、それぞれが動いて修正していく。守備なら”いま一番危ない場所”。攻撃なら”いまもっともゴールへつながるのに有利な場所”と、それぞれ、そこを意識していく癖をつけることです。

 とはいえ、チーム戦術によってポジショニングも違ってきます。例えば、バルセロナのポジショニングでいうと、選手一人ひとりの距離(間隔)が短い。だいたい5メートル~7メートルぐらいだと思います。一方、マンチェスターのポジショニングはもっと広い。選手間の距離は平均して15メートルほどの距離をとり、ピッチをワイドに使ってサッカーをします。

 そして、全体のバランスをとるために、ポジションは修正されていく。今どこに動いたらいいのか、サイドに開くのか、縦に飛び出すのか、サイドから真ん中へ斜めに走るのか。逐一変わる状況下の中で、判断力を養う。それがポジショニングの感覚を養うということになります。

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