南米選手は当たり前のように使う!? 動画で学ぶ亘崇詞コーチのトゥキックシュート講座
2014年06月17日
サッカーエンタメ最前線ブラジルワールドカップ開幕戦で、ブラジル代表・オスカル選手が見せたトゥキックのシュートは、皆さんの記憶にも新しいはず。GKのタイミングをうまく外したトゥキックのシュートがゴールネットを揺らし、ブラジル代表の勝利を決定づけるゴールにつながりました。そこで今回は、南米に詳しい亘崇詞コーチの解説からトゥキックシュートの技術を学びましょう。
構成●編集部 写真●Getty Images、佐藤博之
南米でトゥキックは禁止しない。ゴールを決めるために使いこなす
6月12日に行われたブラジルワールドカップの開幕戦。ブラジル代表がクロアチア代表から1点リードした状況で、後半アディショナルタイムに、中央を抜け出した11番・オスカル選手がペナルティエリアの中央外から狙いすましたトゥキックでゴールネットを揺らしました。素振りのほとんどない技ありのトゥキックシュートに、相手GKもタイミングをはずされ、ボールに飛びつこうとするが及ばず、ブラジル代表の勝利を決定づけるゴールにつながりました。

日本の育成年代では「トゥキックは禁止」と指導される場合があります。しかし、南米ではトゥキックもうまく使いこなすのが当たり前のこと。GKが反応するタイミングをはずすのに最適なキックなのです。ゴールする確率をあげるために、トゥキックをうまく実戦で活かすのが南米流のテクニックです。
例えば、トゥキックで代表されるのが、元ブラジル代表のロナウド選手。かつてFIFA最優秀選手賞を3度、バロンドールを2度受賞したスターであり、2002日韓W杯の準決勝トルコ戦で決めたトゥキックシュートを覚えているファンも少なくないでしょう。状況に応じて最適なキックを判断して確実に決める。それが点取り屋と言われるゆえんなのです。
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