意外と知られていない!? サッカー現場でよく起こる“歯のケガ”
2016年04月13日
コラムジュニアサッカーの現場では、捻挫や打撲、骨折などのケガに直面する場面も少なくはありませんが、実は歯のケガも多いのというのを、みなさんは知っていますか。小学生年代の子どもの歯は、生え変わりの時期でもあるので、歯が抜けたり折れたりすることがあるようです。そこで、『医療法人春光会 THE IMPLANT TOKYO』の副院長を務める花澤昌宏先生と歯のケガについて考えます。
(構成●ジュニサカ編集部 写真●Getty Images)
小学校低学年によく起こる歯の脱臼
――小学生年では、意外と歯のケガが多いと聞きます。それはどういったケガになりますか?
ケガと一言で表しても、小学生年代は歯の生え変わりの時期や、顔の成長の程度が個々によって微妙に異なりますので、お口の状態はさまざまです。そのため、ケガもいくつか考えられますね。特にサッカーは、相手やボール、ゴールポストとの衝突など、外傷の要因からは避けられないスポーツです。
そんなサッカーで歯のケガで多く考えられるものとしては、歯の「脱臼」と「破折」の2つがあげられるでしょう。(※もちろん歯に限らず、口腔内についていえば、あごの骨折やあごが外れたりすること、口腔内の裂傷などもあります)
乳歯と永久歯に分けると、乳歯のほうで脱臼が多いという傾向もあります。また 乳歯が外傷を受けると、その下で育っている永久歯への影響もある場合があります。
――具体的に歯の「脱臼」について教えていただけますか。
はい。脱臼はおもに乳歯や生えたての永久歯に起こりやすいものです。年齢的には小学校低学年が多いです。理由としては、歯自体とその周りの骨が柔らかいためです。脱臼の種類は、大きく分けて次の2つです。それは「不完全脱臼」と「完全脱臼」。不完全脱臼は、歯が生えている穴から完全には抜けきらず、グラグラ動く状態です。一方の完全脱臼は、歯が完全に抜けてしまった状態になります。
不完全脱臼には、埋入(穴にのめり込んでしまった状態)と挺出(穴から飛び出しかけている状態)、転位(位置がずれてしまった状態)といったような種類があります。完全脱臼は、歯が折れたりせず、生えていた穴から完全に抜けてしまった状態です。
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