“走る医学博士”田中宏暁先生(福岡大学スポーツ科学部教授)に聞く!歩くスピードで走る『スロージョギング』の秘密とは?

2013年05月29日

コラム

【ポイント2】歩幅を小さくする
 ゆっくり走るためには、歩幅を小さくしましょう。歩幅が大きいまま動作をゆっくりすると、体が揺れてうまく走れません。また、歩幅が大きいと衝撃が強くなり、ケガをしやすくなります。最初は歩幅10㎝くらいを意識しましょう。歩幅を小さく、足を小刻みに動かすことで、自然と走りが安定します。

 歩幅を小さくしたら、今度は歩数を意識してください。1分間に180歩から200歩くらいで走るのがオススメです。試しに秒針のある時計を使って、15秒間に何歩走ったかを数えてみましょう。15秒は1分間の4分の1ですから、45歩から50歩で走っていればOKです。

 歩幅を小さく足を小刻みに動かせば、ゆっくり走るのは簡単です。15秒間に45歩以上の歩数を目標にしましょう。逆に、歩幅が大きいままゆっくり走ろうとすると、ぐらぐらして安定せず、走りにくい。足に大きな衝撃がかかりやすいので、足の裏やヒザを痛めやすくなります。安全のためにも歩幅は小さくするように心がけましょう。

 

【ポイント3】ニコニコ笑顔で走る
 楽しく安全にスロージョギングを続けるためには、ラクに走れるペースを保ち続けることがとても重要です。ゆっくりでいいとわかっていても、しばらく走っているうちに、いつの間にか速くなってしまいがちです。少しでも苦しくなったら、意識的にペースを落としましょう。

 健康増進や体力アップのためには、笑顔を保てるぎりぎりのニコニコペースがオススメですが、最初はそれよりもずっと遅いルンルンペースでかまいません。少しでも「がんばろう」という気持ちが芽生えてきたら、速く走りすぎているサインです。がんばらなくても走れるペースを守りましょう。

 ニコニコペースとは、笑顔を保ちながら走れる速さのこと。友達とおしゃべりしながら、1人で鼻歌を口ずさみながら、楽しく走れるペースを保とう。少しでも息苦しくなったら、歩幅をさらに狭くしてペースを落とすようにしましょう。運動はがんばるものだと思っている人が多いようですが、ニコニコ楽しく自分のペースで走るほうが長く続けられます。結果的に減量効果も上がりますよ。

 

 

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