良いGKになるための条件は「いかに原理原則にこだわるか」。GKの基礎『ポジショニング』と『構え』を学ぶ

2017年09月26日

コラム

ボールを足で扱うことが基本となるサッカーにおいて、ゴールキーパーは特殊な役割を担っています。またサッカーでは、GKが決定的な場面で相手のシュートを止めるか否かで試合の結果が大きく変わることがあります。そういった良いゴールキーパーを育成するためには、ただでさえ専門性が求められます。そこで今回はゴールキーパーに必要な基礎技術、原理原則を知るため、水戸ホーリーホックの育成組織GKコーチを務めた山田栄一郎氏(現在は浦和レッズトップコーチ)の言葉に耳を傾けます。

文●佐藤拓也 写真●Getty Images/編集部

『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.34春号』より転載

 
※この記事は2015年3月18日に掲載した記事を再編集したものです。
 


France v Germany: Quarter Final - 2014 FIFA World Cup Brazil

正しいポジションを取ることが”いいGK”に必要な資質

 2014年の6月に開催されたブラジルワールドカップは、GKの活躍が目立った大会でした。GKが正しく技術を発揮して、勝敗を決定づける仕事をした試合が多くありました。拮抗したレベルの試合におけるGKの存在の大切さが分かりやすく出た大会だったと思います。

 活躍したGKの共通点は基本技術と原理原則を備えていることでした。原理原則について説明しますと、まずはポジショニングになります。

 GKはポジショニングを間違わなければ、そうそう失点することはない。基本はボールとゴールの中心を結んだ線上を意識したポジションを取り続ける(正確にはシュートコースの等角線上)。

 まあ、これは当たり前なのですが、レベルが高くなればなるほどボールの移動が速くなるので、難しくなってくるのです。そこで遅れることなく、正しいポジションを取ることがいいGKに必要な資質となってきます。

 あとは状況をしっかり見極めて予測すること。ボールホルダーがどういう状況なのかによって位置取りは変わってくる。プレッシャーがかかっているのか。シュートを打てる体勢なのか。

 レベルが上がるにつれて考える時間がなくなり、判断のスピードが求められる。そのためにも基本が大切なので、状況判断して正しいポジショニングで原則に基づいてプレーする意識をジュニア世代から意識することが重要だと思います。

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