チーム動画紹介第55回「作の口SSS」
2008年06月30日
未分類指導者自身がコーチングに楽しみを感じることによって
今回訪れたのは神奈川県相模原市にある作の口SSS(作の口サッカースポーツ少年団)。代表の中川さんと監督の柳沼さんにお話を伺いました。
「作の口SSS」ってどんなサッカーチーム?
創部25年目のサッカー少年団です。25年前は、学校の先生2人、お父さんコーチ1人でスタートしました。今は、コーチ陣全てがお父さんボランティアコーチです。メンバーは相模原市作の口小学校の生徒で主に構成されています。活動拠点は、九沢小学校などを使用していて、今年のメンバーは6年生が3人で、総勢50人弱のチームで活動しています。また、お父さんコーチ陣はサッカーが好きで、シニアチームも作ってサッカーに没頭しています。
どういった指導をしていますか?
それは当たり前かもしれませんが、まずは基本的なあいさつ、礼儀ができるように指導しています。そして、技術面では1対1や、ドリブルといった個人の力を伸ばしていけるよう教えています。ただ、低学年の場合は、同じような練習に飽きてしまうこともあるので、時おりジャンケンゲームをしたりして、遊び感覚のある練習を取り入れています。
指導していく上で、悩みなどはありますか?
悩みと言いますか問題と言いますか、グラウンドの確保が大変ですね。実を言うと、昨年までは、作の口小学校を本拠地として活動していました。しかし、昨年に学校の運動会で、地域住民の方から騒音と苦情を受け、協議の結果、グラウンドの開放が禁止となりました。非常に残念なことだったのですが、チームの活動を続けたかったので、四苦八苦しながら、今もグラウンド確保に追われています。だから、こうして隣町の九沢小学校のグラウンドを借りたりもしていますが、毎週”どこでできるか分からない”という状態ですね。
今後の目標をお聞かせいただけますか?
私(中川さん)自身、サッカー経験はありませんが、息子がサッカー部に入っていたきっかけで、コーチを始めました。最初は土・日の休みに暇つぶしという感覚だったんですが、今やサッカーの虜なんです。子どもたちと一緒になってサッカーを指導することは本当に楽しいです。言葉では言い表されないほどの感動をもらうこともあります。だから、気軽にお父さん方にも新しいコーチとして入ってほしいですね。また、創部20周年のときにチームでタイムカプセルを作りました。そういった形で記念イベントが行えるように、チームが30年、40年続いていけるようにしたいと思います。
(創部以来、25年間コーチを続けている柳沼さんに)昔の子たちと、今の子たちで何か違いを感じることはありますか?
今の子たちはわりと自分で考えて動くというプレーが多いですね。今はテレビでJリーグや世界のサッカーが観ることができたり、サッカーは人気のスポーツであったりしますから、小さいときからサッカーに親しめる機会が多くありますね。その分、サッカーになじみやすく、のめり込みも早いんです。昔は、イチからいろいろなことを教えなければなかったので……。けど、根本として教えることは変わりませんね。「練習は一生懸命に!試合は楽しんでやろう!」というコンセプトと、子どもを叱ったりするのではなく、ほめて伸ばしてあげること。あと、指導していて感じるのは、何年経ってもあり続けるのは、子どもには惹きつけられる何かがずっとあるんですよね。ほんと不思議なことに。
編集部コメント
取材当日は、作の口小学校のグラウンド開放は禁止となっておりましたが、つい先日グラウンドの使用が再開されたそうです。代表の中川さんも、チームをまとめる役割として、一時はやるせない気持ちで現実と向かい合わなければなりませんでした。しかし、晴れて自分たちのグラウンドが使えることとなり、作の口SSSにも明るい光が射し込みました。
指導者の方々は、子どもたちにサッカーを楽しんでもらうために、自分たちがサッカーをを教えることに幸せを感じながら指導していました。ホームグラウンドが復活したことで、いっそう楽しい環境のもと、30年、40年とチームが続くよう頑張ってもらいたいです。
(ジュニサカ編集部)
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、国際親善試合(vsスペイン女子代表)と「E-1サッカー選手権」に臨むメンバー発表!2025.06.18
-
「エリート女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.06.17
-
「東北トレセン女子U-13」が開催!2025.06.10
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 東北トレセンU-13が開催!
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 食べてすぐに運動しても大丈夫! 試合前にとりたい”消化の良い”食事とは?
- パスやシュートばかりでドリブルしない子ども
- 長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明治大学サッカー部 神川監督に聞く、学生サッカーと文武両道【前編】
- 効果的な練習メニューの考え方。トレーニングを構築するために必要な9つの要素とは【サッカービギナーコーチ養成講座】
- 試合前の食事の悩みを解決!運動前に食べてもOKなものとNGなものは?
- 今、指導者に何が求められているのか?サッカーを“サッカー外”から学ぶ重要性
- W杯アジア最終予選に参加する日本代表メンバー発表!アーセナル移籍の冨安も選出【日本代表選手の経歴】