長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明治大学サッカー部 神川監督に聞く、学生サッカーと文武両道【前編】
2013年11月06日
コラム「学生サッカー」が基本。「サッカー学生」になってはダメ!
――早朝練習は、午後や夕方からの練習よりも達成感が大きいのでしょうか?
最初はブーイングの嵐でしたね(笑)。でも、やっていくうちに選手たちが効果を感じとっていくわけです。授業に出て単位を取っているという、学校へ行くことの充足感ですね。
加えて結果がついてきたことも大きかった。当時は2部だったんですが、その年が最後になった関東大学サッカー選手権で優勝しました。これで選手たちが「このスタイルでもやれるんだ」と自信をもってくれました。
しかも授業に出られて単位も取れる。単位が取れると、学校がおもしろくなるんですよね。友達もできますし、ゼミに入る生徒も飛躍的に増えました。試合のときは、ゼミの仲間が応援に来てくれるんですよ。それこそ本当の大学生活の快感なんじゃないかなと思いますね。
――学業とサッカーの両立が可能になったわけですね。
これができないって言われたら僕は怒りますね。「ふざけるな。お前の努力不足だろ」って。プロになった藤田(優人・柏)は法学部だったので、かなり苦戦したみたいですけど、ちゃんと4年で卒業しました。
長友(佑都・インテル)や橋本(晃司・水戸)、小川(佳純・名古屋)も優秀だったので、あっさり単位は取っていましたね。要するに、レギュラーとか優秀な選手の方が単位を取っています。これはなぜかイコールなんですよ。
――その因果関係はおもしろいです。
つまりはプライドが高いということだと思うんです。自分が単位を取れない人間だと思われるのは嫌じゃないですか。私だったら恥ずかしいと思いますよ。
私自身も卒業する段階で196単位取りました。今も監督として、選手の前で自信をもって話すことができるのは、そういう自分の経験があるからです。
――サッカーは、あくまで学業を前提とした上でのものということでしょうか?
「学生サッカー」ですから。「サッカー学生」はダメなんですよ。だから学生として、授業に出るのは当たり前だし、そのために努力するのも当たり前。学習した効果をちゃんと身につけて、世の中に出ていくための準備をすることがまず先です。
それに加えてサッカーをやっているっていうスタンスですよね。しかも学費という高いコストがかかるんです。
私の試算では、4年間サッカーをやれば、学費も含めて軽く1000万円を超えますから、親御さんはかなりの投資をしなければならない。その投資に対する思いや期待に応える義務や責任が、学生や指導する側にはあると思っています。
プロフィール
神川明彦(かみかわ・あきひこ)
神奈川県出身。明治大学サッカー部監督。小学2年生からサッカーを始め、鎌倉高校時代には国体で優勝を果たす。明治大学卒業後は大学職員の傍らサッカー部を指導。2004年、監督に就任。積極的な指導でチームを強化し、2009年には天皇杯でJ1のモンテディオ山形を破った。また51年ぶりに同部をインカレ優勝へと導くなど、手腕を大いに発揮している。
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