生と死を強く考えさせられた石川直宏選手の「2011」
2014年03月11日
インタビュー◆命の輝き
10月5日の昼、妻が産婦人科に入った知らせが、練習場に届いた。
いよいよ出産が迫ったのである。
練習を終えると、石川はすぐに病院に駆けつけた。妻の両親も姉も来ていた。
出産は長丁場である。家族は分娩室の隣にある待合室に通された。
徐々に陣痛の間隔が狭まるものの、しばらくはかかりそうだった。
義理の両親と姉は、いったん家に帰ることになり、ガランとした室内には、石川一人残された。
隣からは、妻の苦しそうな声が漏れ伝わってくる。
いてもたってもいられない。
「ちっぽけなんです。何もできないんですね、男は。本当に無力です」
一人になってからの30分は、かつて経験したことのない、長い30分だったと回想する。
石川が分娩室に呼ばれて、さらに40分、待ちに待った瞬間が訪れた。
2011年10月5日、23時57分。
小さな命が誕生した。
目の前に〝自分の子〟がいるという不思議さと、圧倒的な生命力に打ちのめされた。
―――ちょっとオフサイドでしたね。
そう振ると、石川は目を細めて笑った。
「あと3分で、10月6日だったんですよ」
10月6日は、石川の父の誕生日だったらしい。
「もしかして、同じ日になるんじゃないかって、ちょっと期待もあったんです」
それは、陣痛が始まった時から、心のどこかにあって、でも、がんばる妻を前にして、思い直したという。
「もう、いいから早く出てきて!」と。
3分早く出てきた娘。
その日、石川家のお祝いの日が、1日増えた。
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