子どもたちの考えを否定するのはNG。選手の言葉を引き出す方法とは?

2014年12月22日

メンタル/教育

「選手のクリエイティブ性を育てるには、あまり多くのことを教えない方が良い」ということはわかっているのにどうしてもコーチングしすぎてしまう。そんなジレンマに悩む指導者の方も多いのではないだろうか。そこで今回も、選手が自主的に取り組むボトムアップ指導の先駆者で、先日発売となった『ボトムアップ式指導でチーム力を伸ばす魔法のサッカーコーチング実践編【DVD付】』の著者・畑喜美夫氏の言葉に耳を傾けてみます。

『ボトムアップ式指導でチーム力を伸ばす魔法のサッカーコーチング実践編【DVD付】』より一部転載


子どもたち自身に課題を発見させることが大切

たとえば何かうまくいかなかったことが発生したとします。それを子どもたちがどう考えていることを聞くため、「なんでそうなったの?」と質問します。まずは選手に「問う」ことから始めてみましょう。

その際「こうだろ」という答えを示すのではなく、どう考えていたのか、自分の言葉で答えさせます。

たとえば、「もっと、早くパスしとけばよかったじゃないか。なんで?」と答えを示しながらの問いかけはしないようにします。これでは、子どもたちが自分で考えません。子どもたち自身に課題を発見させることが大切です。

次に子どもたちの考えを否定はせず、「そうか。だったら、どうしたらいいの?」とまた問いかけます。これは、課題の改善を考えさせる質問です。

まず、子どもたちに自分で課題を発見させる能力と課題を改善させる能力をつけていかなければ、ゲームの中で判断して行動することができません。これは、サッカーに限らず、どのスポーツでも、また社会に出ても必要な能力です。

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