<短期連載>プロサッカー選手からサッカー少年・少女を持つ親へのメッセージ④

2015年05月28日

コラム

ダメなときに何をするかで人間の真価が問われる

 サッカーで一番大切なのは「ファーストタッチ」。カテゴリーが上がれば上がるほど、フリーで持てる時間がなくなるのでファーストタッチで次のプレーがしやすい場所にボールを置くことは大切ですね。

 盛田選手は小学生までは親とボールを蹴っていたそうです。私はこれがすごく大切だと思います。親が上手い下手とかではなく、子どものやっていることに興味を持って知りたがるという行為が子どもの精神を安定させたり、やる気につながると感じました。

 アスリートも根本的には普通の人と同じように仕事が嫌になったり、しんどくなる時期もあるでしょう。ただ、長きに渡って活躍し続けている選手はそれぞれの気分転換の仕方を確立しているのだと思います。

 そして、怪我との向き合い方も大切です。盛田選手は実際にサンフレッチェ広島在籍時に怪我で1年以上プレーできないときもありましたが、 その間に筋トレなどで身体を作り直したことが、38歳になった今でも第一線でプレーできている要因につながっているのでしょう。

 プロになれた選手には目立つ特徴があるというのは納得です。なんでもバランスよくできるよりも、ハッキリした特徴があった方が監督は使いやすいと思います。そう考えると子どもの良い所をどんどん伸ばした方がプロに近づけるのかもしれませんね。

 最後にスランプ時の対処法。これは人生も同じですよね。客観的に自分を見られる人はちょっと間違った方向に向かいそうなときに気が付けると思います。ダメなときに何をするかで人間の真価が問われるし、逆に上手くいっているときにどう振る舞うかも人の本質が出ますよね。

 今回はここまで。次回は盛田剛平選手編の最終回です。


プロフィール
高橋 正彦
(たかはし・まさひこ)

1977年、静岡県出身。中学卒業後、単身オーストラリアに渡りBrighton Grammar Schoolに入学。同校にはサッカー部が無く、3年がかりで学校側に打診をし、サッカー部を創立。初代キャプテンを務める。同校卒業後、1998年中古 CDショップ「音吉プレミアム」を東京都中野区に立ち上げ、単行本『イタリア人は日本のアイドルが好きっ』を出版。2009年5月には世界中の日本ファンと交流するスペシャリストとして、NHKから英語でインタビューを受け、その映像が世界88カ国で放送された。2010年6月、『子どもがバイリンガルになる英語子育てマニュアル』を出版。2010年11月、親子で英語が学べる『MMSJ英会話スクール』を開校。2011年4月からはアデランテFCにて英語サッカースクールを開校。2012年4月『子ども英語ジャーナル』にて「子どもが笑顔になる ウケるアクティビティ」連載スタート。2013年5月、『外国人とどんどん話せる英会話トレーニングBOOK』を出版。2014年からは保護者に向けた「子どもが小学校の英語でつまずかないために親ができること」「英語を使って世界中に友達を作ろう」などの講演も行っている。2児の父。長男長女共に英語はネイティブレベル。
ブログ:どうすればプロサッカー選手になれるのか~実験的親子二人三脚サッカー奮闘記~

 


 

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