人口450万人の小国・クロアチアから“天才”が輩出され続ける理由
2015年08月28日
サッカーエンタメ最前線ルカ・モドリッチは限界まで辿り着くことに成功した唯一の選手
――その年齢までが土台作りというわけですね。
その通り。土台なくして上手くはいかない。コーチが〝選手〟を選ぶのはそれからだ。
――現時点でクロアチア最高の選手といったらMFルカ・モドリッチ(現レアル・マ
ドリッド)ですが、まさに貴方が挙げてきた全要素を備えた選手といえます。確か貴方はディナモユースで彼を直接指導していましたよね?
2000年から2001年までの2年間だ。当時はルカのほかにMFニコ・クラニチャール(現ディナモ・キエフ)やFWエドゥアルド・ダ・シルヴァ(現シャフタール・ドネツク)、DFヴェドラン・チョルルカ(現ロコモティフ・モスクワ)らを指導していた。ルカは85年生まれだから、彼が16歳になる頃だね。
――最初に彼を指導した頃は、どんな印象を持っていましたか?
ルカが16歳ということは、私が29歳の頃だ。もし今の私がルカほど有能な少年を担当したならば、どんな指導をすべきかもっと心得ていたことだろう。君が知っているように、当時の私も才能を買われた若手コーチだったとはいえね。
その頃からルカは、際立ったキャラクターと運動能力を窺がわせていた。ただし、テクニックは不十分だった。完成されたファンクショナル・テクニックがなかったのさ。ルカのテクニックがより機能的になるよう我われは指導を重ねた。彼だけじゃない、チーム全員のテクニックをね。85年生は優秀なタレントがかなり揃った世代だが、ルカは遠回りしながらも成長を続け、限界まで辿り着くことに成功した唯一の選手だろう。
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