攻撃陣6人で15得点。U-17W杯出場決定戦へ刺激し合うU-16日本代表。森山監督が抱える「嬉しい悩み」

2016年09月23日

サッカーエンタメ最前線

インドで開催されているAFC・U-16選手権に出場しているU-16日本代表は、22日にグループステージ第3戦でオーストラリアと対戦して6-0で勝利。初戦のベトナム戦、第2戦のキルギス戦に続いて大勝を収めた。攻撃陣は6人で15得点を挙げており、最も競争力の高いポジションでもある。選手たちは互いに刺激し合い、成長を続けている。次のUAE戦は2大会ぶりのU-17ワールドカップ出場権獲得が懸かる重要な一戦となるが、森山佳郎監督は躍動する攻撃陣に「嬉しい悩みですね」と語っていた。

(文●元川悦子 写真●佐藤博之)

u-16japan


3戦連続大勝の日本。オーストラリア戦は控え組が奮起

 16日の初戦・ベトナム戦と19日の第2戦・キルギス戦に2連勝し、AFC・U-16選手権(インド・ゴア)グループB組1位通過を早々と決めたU-16日本代表。22日のオーストラリア戦は消化試合となったが、森山佳郎監督筆頭にチーム全体が「U-17ワールドカップ出場決定戦(25日=UAE戦)につながる重要な一戦」という共通認識を強く持って、グループ最終戦に挑んだ。

 前日練習でここまで控えだった選手の多くを主力組に抜擢していた通り、指揮官はキルギス戦から8人を大胆に入れ替えた。

 先発に名を連ねたのは、GK青木心(JFAアカデミー福島)、DFは右から桂陸人(広島ユース)、瀬古歩夢(C大阪U-18)、監物拓歩(清水ユース)、菊地健太(JFAアカデミー福島)、ボランチには松本凪夫(C大阪U-15)と瀬畠義成(JFAアカデミー福島)、右MF鈴木冬一、左MF谷本駿介(ともにC大阪U-18)、2トップに宮代大聖(川崎U-18)と上月壮一郎(京都U-18)の11人だった。キャプテン・福岡慎平(京都U-18)も、2戦4得点の久保建英(FC東京U-18)もベンチから戦況を見守った。

 開始早々に相手のミスを突いて結果を出したのが上月。開始4分にいきなり先制ゴールを決めたのだ。

 キルギス戦で「言われて動くようなやつは出さない、と。このピッチに立つには、心も体も100%で準備ができてなかったら出さないってだけの話」と森山監督にバッサリと切り捨てられ、久保にスタメンの座を奪われた彼は「2試合目で出れなくてすごく悔しかったんで、この試合に賭ける思いは誰よりも強かった」と闘争心をむき出しにしていた。それがいきなり結果につながり、チームにも大きな弾みがついたはずだった。

 だが、ここから20分間で数多くの決定機を逃したことで、日本は相手にぺースを握られてしまう。松本と瀬畠の両ボランチが低い位置を取りすぎて最終ラインに吸収されたうえ、タテに急ぎすぎて何度もカウンターを繰り出されたのが、バタバタ感の要因だった。この時間帯は失点を食らってもおかしくなかったが、日本は瀬古を軸に何とか乗り切って後半へとつなげることができた。

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