「PK失敗」を防ぐためのヒント。PK研究で名をあげたスポーツ心理学者が語る“二つの戦略”
2016年12月21日
メンタル/教育失敗したときの対策があると不安が軽減される
ヨルデットの「ミスの対処法」パラダイムは彼が病院での調査から学んだもので、とてもシンプルだ。
1.ミスを受け入れる。
2.成功は自己満足につながる。
3.小さなミスをおかす前に予測する。
「失敗を周囲がサポートしたり、失敗したときにどう振舞うかのプランはそれまでなかった。そこで2007年U−21欧州選手権に出場するオランダ代表チームのために、私は一つのプランを作った」
PK戦が行われているとき、ほとんどのチームでは待機している選手たちがセンターラインかその後ろに立っていることにヨルデットは注目した。そこで若いオランダ代表選手たちに、センターサークルのぎりぎり前まで出てみんなで腕を組むようにと言った。チームメイトがPKを成功させたら、仲間の信頼感を築くために、元気よく喜びを表して成功させた選手を祝福することを強いた。
だが最も注目すべき彼の指示は、選手がミスをしたときだ。待っている選手たちは前のほうに出て失敗した選手を出迎えて仲間たちのところに連れてくるようにと指示した。
選手はサークル内に留まっていなくてはいけないという規定があったので、ヨルデットは「主審に敬意を払うよう忠告はしたが、ポイントは待機している選手たちが前に進み出て、失敗した選手をすぐに仲間として受け入れる点にあった。このプランによって、失敗した選手の気持ちが救われるだけでなく、次に蹴る選手がたとえ自分がミスをしても次の対策があると思えて不安が軽減される」
PK戦で9番手のキッカーだったクライスワイクが失敗して、オランダが勝ち抜く1回目のチャンスが失われたとき、選手たちは怒って飛び上がる前にヨルデットの指示を思い出した。彼らは前方に走り寄ってクライスワイクを出迎え、センターサークルに戻った。
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