中村敬斗が発信する危機感。「このままでは食われる」。“利他のエース”が促す意識改革
2017年10月17日
サッカーエンタメ最前線ピッチで示した確かな成長。あくまでチームの勝利を目指して…
【中村敬斗は疲れもありながらニューカレドニア戦でも力尽きるまで闘い続けた】
ピッチで示した確かな成長。あくまでチームの勝利を目指して…
個人としては現時点でフランスのFWアミン・グイリの5得点に次ぐ4得点を挙げ、得点王争いで単独2位につけている。ニューカレドニア戦でも個人突破から1ゴールを奪ったが、そこに100%の喜びはなかった。中村から利己的な意識は消えていた、いや、そもそもなかった。
「個人タイトルは本当に全然、何も気にしていなくて。チームとして必ず優勝するという目標があって、そのオマケとして個人の結果があると思うので、そんなに自分が自分が…とならずに。(ニューカレドニア戦の)1点目はもちろん自分で仕掛けて、コースが空いていたので撃っただけで、他の部分はクロスでアシストしたりもしたかったので、あまり利己的なプレーばかりしないで、1タッチ、2タッチで崩していきたいと思います」
ニューカレドニア戦で中村が見せた多少強引にも見える仕掛けや、力尽きるまで闘い続けるファイティングスピリットは、消極的なプレーに終始するチームに「目を覚ませ」と投げかけているようだった。「このままだと食われる」という危機感が生んだプレーだったのかもしれない。
もちろん個人としての確かな成長も見せている。これまで苦手とされていた左足でのシュートも「左右大差なく蹴れるようになった」と語る通り、ホンジュラス戦で2つのゴールとなって結果に結びついた。
森山佳監督の指導で「みんなより少し劣っていた」というハードワークも身につけた。「普段自分のチーム(三菱養和SCユース)でやるようにやっていたら、代表には置いていかれる、ついていけない」と痛感し、意識を変えて自らを追い込み、磨きをかけてきた要素でもある。
もちろん武器であるドリブルやシュートでは「負けたくない」と、研鑽を続けている。それでも中村が追い求めるのはチームの勝利であり、そのためには危機感を言葉にして、周囲に自分の思いを伝えている。
17日に決勝トーナメント1回戦で対戦するイングランドは、これまでに対戦したホンジュラスやフランス、ニューカレドニアといったどのチームよりも一層強力であることは間違いない。それは日本の選手たちもスタジアムで目の当たりにしただろう。
中村が発した危機感をチーム全体が受け止め、短い時間で課題を修正し、次なる壁を乗り越えられるか。背中で引っ張る“利他のエース”が日本をベスト8、そしてその先へと導いていく。
<関連リンク>
フットボールチャンネル
>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカ公式Youtubeチャンネルはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら
カテゴリ別新着記事
ニュース
- U-16日本代表、スペイン遠征参加メンバー発表!2024.12.05
- 「東北トレーニングキャンプU-17」参加メンバー発表!2024.12.05
- フットサル日本代表、クウェート遠征参加メンバー発表!2024.12.04
- 本田圭佑考案の4人制サッカー全国大会「4v4 JAPAN CUP 2024」ファイナルがABEMAにて無料生中継決定!全国から総勢98チームが集結!2024.12.02
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「サッカー選手になれないなら医者になる」。成績”ほぼオール5″の武藤嘉紀が実践した文武両道
- U-16日本代表、スペイン遠征参加メンバー発表!
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「運動ができる子は勉強もできる」は本当か?
- 「東北トレーニングキャンプU-17」参加メンバー発表!
- 「子どもの悩み」を解決! 親が気になるカラダのギモンQ&A②
- 世界一を成し遂げた横河武蔵野FCに聞く!日本が世界に通じるもの、通じないもの
- 【2016JFAフットボールフューチャープログラム】フォトギャラリー
- サッカーコーチなら知っておきたい「各年代の細かい特徴」