JリーグMVP&得点王に輝いた小林悠の少年時代。得点力の秘密はジュニア時代に身につけた“自らの武器”

2017年12月07日

インタビュー
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KAWASAKI, JAPAN - NOVEMBER 18:  Yu Kobayashi of Kawasaki Frontale heads the ball during the J.League J1 match between Kawasaki Frontale and Gamba Osaka at Todoroki Stadium on November 18, 2017 in Kawasaki, Kanagawa, Japan.  (Photo by Masahiro Ura - JL/Getty Images for DAZN)

ジュニア時代に学んだ”駆け引き”が今の武器に

――リフティング以外に覚えている練習はありますか?

 基礎練習は多かったですね。例えばサイドステップして投げたボールをインサイドで返すというような練習があったのですが、10本と決まっていて、ちゃんと相手の胸に返さないと数を数えてもらえませんでした。あとは、体を開いてトラップするということを言われていたことを覚えています。ボールを受ける前に周り見ておくこととか、パスを出した足で一歩目を踏み出すということもそうですね。そうしないと一歩分遅くなるので。あとは右から来たボールは左足のインサイドでトラップする。そうすると視野が確保できると指導されたことも覚えています。

――裏への抜け出しを意識したのはいつから?

 FWをやり始めた大学時代からです。FWの一番の醍醐味というか楽しみは、相手DFとの駆け引きだと思います。でも考えてみると、小学校のときから本当に相手との駆け引きについてすごく教わっていて、それがFWの駆け引きにつながっている部分がかなりあると思います。

――相手との駆け引きの具体例は?

 足元でもらうようなふりをしておいて、相手が来た瞬間に裏に抜けたり、あとはボールが来たときに足元でそのまま止めると思わせておいてワンタッチで入れ替わったり。スピードをぐっと上げて一気にディフェンスを離すとか。そういうことは小さいときからすごく言われていたのを覚えています。

――主にボールを受けるときの小技が多いですね。

 でもボールを持ったときとかも単純に右を出すフリして、右を見ておいて左に出すとか。ノールックパスじゃないですが、相手をだますこととかは非常に良いプレーだって言われたことを覚えていますね。

――駆け引きをするためには考える力が必要なのでは?

 それはそうですね。試合中にもいろんなことを考えるようになります。「ここはこうやるよりもこうしたほうが相手は引っかかるんじゃないか」と考えられるようになりますし、そうやって考えたほうが、ただ試合をやっている選手よりもいいと思います。僕は基本的に攻撃的な選手でしたから、攻撃に活かせるような相手の特徴を探すようになったと思います。足元にガツガツくるディフェンダーは裏をとりやすいですし、逆に裏をカバーするディフェンダーは足元で受けやすい。そう考えていつも狙っているうちに自分のプレーになると感じています。

KAWASAKI, JAPAN - DECEMBER 02:  Yu Kobayashi of Kawasaki Frontale scores his side's third goal during the J.League J1 match between Kawasaki Frontale and Omiya Ardija at Todoroki Stadium on December 2, 2017 in Kawasaki, Kanagawa, Japan.  (Photo by Koji Watanabe - JL/Getty Images for DAZN)
【オフ・ザ・ボールの質が高い小林悠選手。「ガツガツくるディフェンダーは裏をとりやすく、裏をカバーするディフェンダーは足元で受けやすい」と話す】

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