反復練習に時間を費やす必要はない。 戦術理解を養う「止める・蹴る」の指導法とは

2018年06月23日

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日本サッカーに必要な〝止める・蹴る〟の指導法

 今までの日本サッカー界は反復練習にかなりの重要度を置き地道に取り組んできました。確かに、〝止める・蹴る〟の基本技術は大切ですし、ボール操作も重要です。そこに関しては世界でもトップレベルの取り組みをずっとしてきています。
 
 ご存知だとは思いますが、「ボール操作がうまい」ことと「試合で使える〝止める・蹴る〟」は同じではありません。その違いを生み出しているのは「シチュエーション=プレーの背景(コンテクスト)」を理解して、「こういう時は◯◯する」というキーファクターを与えられて指導を受けているかどうかです。私は日本の小学生年代の子どもたちにもシチュエーションを明確にしたプレー環境が与えれば、試合で使える〝止める・蹴る〟が習得できると思います。
 
 長年スペインで指導をしてきて、日本サッカーの武器というのはそうしたボール操作に加えて、グループでのコンビネーション、突破にあると考えています。狭い中でのボールタッチ、俊敏性を活かしたグループでの突破です。個々の能力で見た時、日本は世界でそこまで高くありません。フィジカル能力も含めて、どれだけ頑張っても日本からクリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシのようなフィジカルで飛び抜けた選手がこの先出てくる可能性は高くないでしょう(サッカー先進国でも同じです)。
 
 ただし、日本特有の「阿吽の呼吸」と呼ばれる連携を使いながら狭いエリアを突破していく能力というのは、それを育成年代からきちんと指導し、積み上げていけば、世界トップレベルの戦いで使える武器になると思います。
 
 専門用語にはなりますが、グループ優位、多様性の含むコンビネーション(連携)プレーを強化していくことが 今後の日本サッカー界にとって必要なことだと考えています。それを踏まえて、狭いところでの〝止める・蹴る〟、阿吽の呼吸のコンビネーションの中での〝止める・蹴る〟を磨いていくことが当面のキーファクターになります。
 
 その時、指導者の役割としては教える、教えようとするのではなく、習得させたい技術が必要となるシチュエーションを設定、オーガナイズすることです。

 指導者はプレーを客観的に見ている第三者ですので、二人組のプレーでわかっていないことを気づかせてあげる作業を行うべきです。この選手は足元のプレーが得意なのか、スペースに抜け出す動きが得意なのかによって二人組、グループでの突破の方法は変わってきます。本人がまだ気づいていない情報を与えたり、具体的な解決法を提示すことが本当の意味での指導と私は考えています。
 
 そうした形で第三者として介入していくことが指導者に求められることで あり、今のジュニア年代の指導者がやるべきことだと思います。ただし、繰り返しにはなりますが最終的にプレーする、選択するのは選手ですので、指導者がすべてを機械的に操作するではなくシチュエーション、環境を整え、複数の選択肢を明確に与えた中でそのシチュエーションに適した判断の仕方を導いてあげることに注力すべきでしょう。

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