「サッカー経験者の母」と「サッカーをしていない姉」。「サッカー大好き少女」と家族の話

2018年06月28日

コラム

佐藤姉妹
【サッカーを含めて共通項は少ないがとても仲の良い妹の桜咲さんと姉の美桜さん】

母がふたりの娘と一緒に楽しみたいこと

 礼子さんは、そう言うと「この子は、言われなくてもコツコツと頑張ってやり遂げようとする精神が強いかな」と姉の美桜さんを振り返る。休日は妹のサッカーに付き合うことが多いという美桜さん。たまに妹と一緒にボールを蹴るくらいで、サッカーには興味がないらしい。絵を描くのが好きなのだと、スマートフォンに取り込んだ可愛らしいチョウチョの絵を見せてくれた。

「土日は、主人も仕事があるので、ひとりでお留守番というわけにもいきませんから、どうしても連れて来ることが多いですね。最初は付き合わせてしまうことに申し訳ないところもあったのですが、チームの中に、美桜と同じような境遇の女の子が4人ぐらいいたんです。今では、その子たちと仲良くなって、サッカーのときに会えるのが楽しみなようです」

 試合が、ショッピングモールにあるフットサルコートで朝からあるときなんかは――と礼子さんが話し始めると、美桜さんが「みんなで、お店が開くまで待ってるんだよね(笑)」と話しに加わる。「それからお買い物をしたり映画を観たりするんです」とにこやかに続けた。

 やがて、今回の主役である桜咲さんが、母と姉が取材に応えているところに、ちょこっと顔を出して「なでしこはまだ?」と礼子さんに尋ねてきた。どうやら、この後に女の子だけで練習があるようだ。

「同じクラブの中に女の子だけのチームがあるんです。とはいっても、そんなに人数もいないので、試合のときは、区内の女の子が集まって、1チームつくってエントリーすることがあります」と礼子さんが教えてくれた。

 桜咲さんは母から練習の時間だけ確認すると、またサッカーボールと一緒に公園のあちらこちらへと駆け出していった。元気いっぱいの娘の姿を見つめながら、まさか自分が女の子ふたりのママになると思わなかったと礼子さんは微笑む。

「私と兄は、小さいときはよくサッカーをして遊ぶこともありましたけれど、大きくなるにつれて一緒にいることも少なくなっていきました。でも、姉妹だと、いつまでもすごくいい関係って多いと思うんです。洋服を貸し借りしたり、一緒に買い物に行ったり……私、すごく憧れていたんです。美桜と桜咲がそんな関係になってくれたらって思っています。桜咲が二十歳になったとき――三人で洋服をシェアしたいですね。私も、まだまだいけると思うので(笑)」と明るく話しを締めくくった。

――こうして取材を終えて、三人に挨拶をしてからクルマに乗り込んだ。駐車場の出口に向かってゆっくりと走らせていると、芝生広場から桜咲さんと美桜さんが追いかけてきた。そして、にこやかな顔で、いつまでも手を振って見送ってくれた。

佐藤桜咲

<関連リンク>
サミーサッカープロジェクト

 

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