応援してくれた、父、母、姉への感謝――。青森山田高・天笠泰輝が挑む最後の選手権/ユースプレーヤー成長記
2018年12月21日
コラム父、母、姉へ、感謝の気持ちを持って臨む最後の選手権
高校サッカーに進んだ息子の試合を、時間があれば遠くても応援に駆けつけた父・太さん。「最近は福島や仙台が近く感じるようになりました。距離感がマヒしています」と笑う。
「あの子が遠くに行ってしまってから、むしろ家族に一体感が生まれているかもしれません。泰輝には姉がいるのですが、わざわざカメラを買って試合のとき撮っているんですよ」
家族の思いは、天笠選手にしっかり伝わっている。「母は本当に優しいです。姉は試合を見に来てくれますし、よく連絡もくれます。試合に出られないで落ち込んでいるときには『まだまだなんだから、もっと頑張れ!』ってハッパをかけられて、悔しくて反論もしたんですけれど(笑)。でも、自分が元気になるようにそうやって励ましてくれているのを感じています」そして父親について「父は自分から連絡してくることはないのですが、家族に聞くと、家の中では、いつも自分のことを気にかけて話題にしているのだと教えてくれました。本当にありがたいです」と感謝の言葉を口にした。
そういえば、今年のプレミアリーグの開幕戦が終わってから、父・太さんに取材を受けてもらおうと、青森山田高校のチームバスのそばで待ち合わせをしたときのこと。すでに選手たちはバスに乗っていたが、まだ走り出す気配もなく、窓越しに家族や友人と談笑していた。さすがに出発前のひとときに話しを聞くのも心苦しく「どうぞ息子さんのところに行ってください」と促したのだが、太さんは「いいんですよ、男同士って、こんなもんです。いつもこんな感じなので大丈夫です!」と言って、少し離れたところから息子の姿を追っていた。
もう間もなく、天笠選手にとって最後の選手権が幕を開ける。前年度の大会は3回戦まで勝ち上がったが、長崎総合科学大学附属高校に0-1で惜敗している。「去年もメンバー入りしたけれど出場できなかった。今年は後悔しないようにやる!」と決意を胸に一年間戦ってきた。
青森山田高校の初戦は年明けの1月2日。ニッパツ三ツ沢球技場で滋賀県立草津東高校と対戦する。奇しくも2年連続で同じ顔合わせとなった。前回は青森山田が5得点完封勝利をあげているが、草津東にとっては、またとない再戦の機会だ。それだけに難しい試合が予想される。
――2019年1月14日(月)「第97回全国高等学校サッカー選手権大会」の決勝は午後2時05分にキックオフ。果たして報道陣が待ち構えるミックスゾーンにやって来るのは、どの高校の選手たちだろうか。
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