優れたサッカー選手=監督の指示を再現できる選手ではない
2018年10月24日
コラム優れたサッカー選手=監督の指示を再現できる選手ではない。フィジカルコーチとして2014-15シーズンにバルセロナの”3冠”獲得に貢献したラファエル・ポル氏は「優れた選手とは重要な情報をより適切に感じ取る能力を持ち、未だに経験したことのない新しい状況を解決する能力を持つ(選手)」と語る。この言葉の意味とは。『バルセロナフィジカルトレーニングメソッド』から一部転載して紹介する。
『バルセロナフィジカルトレーニングメソッド』より一部転載
再構成●ジュニサカ編集部 著●ラファエル・ポル 翻訳●坪井健太郎 監修●小澤一郎 写真●Getty Images、佐藤博之

多様性のないトレーニングメニューは好ましくない
認知行為には、目的、感覚器官を配置しているアクションのための準備、感覚皮質の感受性を与える選択意識が必要とされている(Freeman.1999)。
このように刺激‐反応の受動器官として脳を解釈する古典的なパラダイムとは異なり、この新しいパラダイムは脳の発展的な性質を強調する(Fingelkurts & Fingelkurts, 2004)。研究によると、われわれは認識に対して事前準備ができている時は、しっかりと認識する傾向が強いようだ。
例えば、シモンとチャブリス(1999)はバスケットボール選手のグループを観察するという実験を行なった。それは、選手が扱う「ボール」に細心の注意を払うようにお願いしていたのだが、大半の選手はコートの中央にゴリラの仮装をした男性がいて、胸を叩きながら行ったり来たりしていたことに気づかなかった、と明らかにした。
これは選手のプレー認識では、「知覚の促進」が監督に影響されることを明確に示している。例えば、ゴールを置かずに行なうボールポゼッションのトレーニングに多くの時間を割く監督たちは、選手たちがフリーな味方を見つける力を向上させるが、攻撃方向がないためゴールのようなプレーにおける目標が存在せず、選手が実際の試合のシチュエーションにおいてシュートできるチャンスの場面でそれを見逃す、という事態を引き起こす可能性がある。
選手が試合との相互作用において生まれる重要な情報を感じ取ることを学び、「情報の創造‐認知のプロセス」にアクティブに関わることは重要である。試合と相互作用において可能なプレー(機能)を表現するのではなく、監督から指示されたことを再現するだけの多様性のないトレーニングメニューは好ましくない。
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