応援してくれた、父、母、姉への感謝――。青森山田高・天笠泰輝が挑む最後の選手権/ユースプレーヤー成長記
2018年12月21日
コラム冬の風物詩、全国高等学校サッカー選手権大会。今年も優勝候補の一角にあげられているのが青森山田高校である。そんな高校屈指の名門校でボランチの主軸を担っているのが天笠泰輝選手(3年生)だ。高校進学と同時に親元を離れ、群馬から青森の地へと渡った彼はどのような思いを背負って最後の選手権に臨むのだろうか。今回は天笠選手の成長記をお届けしていく。
取材・写真・文●山本浩之

【青森山田高で背番号「7」を背負う天笠泰輝選手】
青森山田高のキーマン・天笠泰輝
12月30日(日)に「第97回全国高等学校サッカー選手権大会」が開幕する。優勝候補の一角には、2年前に全国制覇を遂げた青森山田高校が据えられる。北海道コンサドーレ札幌入りが決まっている檀崎竜孔選手を中心に豊富なタレントを擁するが、試合のキーマンの一人として、ボランチの天笠泰輝選手の存在も忘れることはできない。
部員数160名を超える青森山田高校サッカー部にあって、天笠選手は1年生の夏にインターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)に出場し、立正大淞南戦では2得点をマーク。優勝した年の高校サッカー選手権では、1年生ながら決勝のベンチ入りを果たしている。2年生になってケガに苦しむこともあったが、高校生活最後の今年は、攻守の舵取り役としてチームを支えてきた。
今から2年前の2017年1月9日のこと。「第95回全国高等学校サッカー選手権大会」が幕を閉じた埼玉スタジアム2002では、すでに選手たちの取材が始まっていた。決勝では青森山田が前橋育英を5-0で下した。青森山田にとって20年連続22度目の出場で悲願の初優勝だった。優勝・準優勝校の選手たちは、着替えを終えてロッカールームを出るとミックスゾーンを通って表に出ていく。注目されている選手や試合で活躍した選手はミックスゾーンの上流で記者に呼び止められ取材が始まる。選手たちは、なかなか下流まで進むことができないのだが、ふと出口を見ると、青森山田のチームジャージを着た選手が扉の横に控えめに立っていた。天笠選手だった。視線の先には、記者が群がる廣末陸選手(現FC東京)や高橋壱晟選手(現レノファ山口FC)ら先輩の姿があっただろう――。声を掛けると天笠選手は丁寧に応じてくれた。
「やっぱり群馬県の前橋育英には絶対に負けたくないんです。そこは(青森山田の)他の選手よりも強く意識しているところかもしれません。今年の決勝で勝てたことは本当に良かったと思いますが……自分が試合に出ることができなかったのは悔しいところです。来年、再来年、またこの場所に戻って来られるように頑張ります」
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