<実録インタビュー>サッカー界の“闘犬” ジェンナーロ・ガットゥーゾ
2013年02月22日
サッカーエンタメ最前線セリエAとスイスリーグの違い
――シオン移籍から数ヶ月後、ベルルスコーニが君にミランへ戻るよう懇願したというのはホント?
「2、3回くらいかな、電話で話したのは事実だよ。俺はボスとケンカしてミランを去ったわけじゃないしね。とにかく、この俺が一度決めたことを覆す男じゃないことは、会長さんだけじゃなくこの俺を知る人間は誰もが分かっているからね。だから言えるのは、俺のイタリアでのキャリアは完全に幕を閉じちまったってことだよ」
――ところで、引退後のプランは?
「決まってるだろ、監督だよ監督。ミスター・ガットゥーゾさ(笑)」
――では、将来は名将になるであろうガットゥーゾが見る、セリエAとスイスリーグの違いとは?
「将来の名監督たるべき俺的には戦術についてどうのこうのを語るべきなんだろうが、実はまだその辺りの話は苦手でね(笑)。ってことで、ザックリとしたことしか言えないんだが、要するにイタリアとはまったくの別世界。周知の通り、イタリアだとサッカーの話はマジで1週間ぶっ通しで続くけど、ここでは90分間でおしまい。もちろんどっちがいいとか悪いとかいう話じゃないんだが、俺が若かった頃に体験したグラスゴーの雰囲気みたいなのに再び包まれている感覚ってとこだね」
――古き良き時代のムードというのか、イタリアにはもはや存在しない良さがここにはある。
「そうだね。で、まさにそんな穏やかなムードを象徴するのが他でもない、この俺が〝やっちまった〟あのエピソードだと思うんだよ」
――例のイエローカードだね。
「そう、ベルンとの試合(2012年12月4日)。俺らの選手がファールを受けて、俺が主審のポケットからイエローカードを奪い取って審判さんに手渡した話。あれがイタリアだったら大騒ぎする、乱闘にもなる。TVや新聞、ラジオも、『制裁だ』『罰金だ』と騒ぎまくる。実際に厳罰のはず。ところが、さすがは永世中立国のスイスじゃそんなことはない。あの主審は、ニコニコ笑っていた(笑)。俺はどう逆立ちしてもイタリア人で、当然ながらハートも、ピッチ上での激しさも、どこでサッカーやろうが変わらないね。
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