中学1年生が最後の砦!? 手遅れにならないための「自立」講座【後編】
2013年10月31日
コラム早いうちから自立心を植えつける
ところで日本人には“自立”を何も言わないことだと勘違いして、放任する親も多いように思います。やりたい放題させるというのは“自立”ではありません。ヨーロッパの学校では居眠りをしている子どもは見かけません。
みんな背筋を伸ばして話を聞いているんです。それはなぜかというと、ヨーロッパの子どもたちは16~17 歳になると完全に大人として周囲が接します。
ドイツの学校では、高校2年生からは先生が生徒を敬称で呼ぶんです。それくらい子どもの頃とは扱いが変わります。ですから、子どもたちも思春期前から自立への意識が高いのです。
日本人の自立心が遅いのは、小さい頃に大人が子どもを過保護にしすぎるせいもあると思います。子どもは保護者が作ったレールのうえで何も考えずに王様のようにプレーをしてしまう。
なぜかというと、子どもが自分で考えない方が親としては扱いやすいからです。でも、さんざん王様扱いしておいて、いざ中学校に入ってから急に自立しろと言っても無理がありますよね。そのためにはやはり中学1年生の早いうちに考える力を身につけるようにしたほうが良いでしょうね。
【子どもに「自立」を促す大人の鉄則3カ条】
◎大人は子どもとタフな付き合い方を覚悟する
◎命令調、頭ごなしの注意は控える
◎放任することが「自立」を促すことではないと心得る
プロフィール
三森ゆりか(さんもり・ゆりか)
東京都生まれ。中高の4年間を旧西ドイツで過ごし、1990年につくば学園都市研究都市に言語技術教室(現・つくば言語技術教育研究所)を開設。日本サッカー協会ではJFAアカデミー福島やナショナルトレセンなどで言語技術を指導する。著書に「コーチのためのジュニアサッカー指導法と練習メニュー」(池田書店)など。
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