高校サッカー心を揺さぶる物語 「いつも親父がいてくれた」
2014年01月10日
インタビュー12月30日から開催されている「第92回全国高校サッカー選手権大会」もいよいよ全国4166校の中から、残すは国立のピッチに立つことを許された4チームのみとなりました。今回は、全国で本当にあった涙の青春ストーリーを集めた『高校サッカー心を揺さぶる11の物語』(カンゼン、安藤隆人監修)から、選手と父親の絆を描いた「いつも親父がいてくれた」の一部をご紹介します。
監修●安藤隆人 写真●編集部
基礎を教えてくれた親父
親父が末期ガンだと知ったのは、高校2年の夏前のことだった――。
僕のサッカー人生にはいつも親父がいた。
親父は小学生のサッカークラブの監督を務めていて、僕はそこでサッカーを始めた。親父はサッカーに対して情熱的で、家に帰ってからも個人練習があった。
「インサイドキックはこう蹴るんだ!」
「周りを見ながらプレーするんだ!」
「トラップが何よりも大事だ!」
親父からサッカーの基礎を徹底して教え込まれた。
中学のサッカー部では、今までの親父との練習の成果もあって、チームの中心としてプレーしていた。
高校は、親父に勧められてセレクションを受けて、地元の強豪校に入った。
親父のことを正直うっとうしいなぁと思うこともあったけど、サッカーについては親父のアドバイスを頼りにしていたし、時には熱いサッカー談議を交わすこともあった。
高校サッカー部を率いる角谷監督は、地元では厳格な指導者として知られていた。実は、角谷監督は僕の親父の親友でもあった。2人は同級生で、高校時代は選抜チームでコンビを組んでいたらしい。
つまり、監督にしてみれば、僕は親友の息子にあたるわけだ。でも、だからといって優遇されることはまったくなくて、毎日厳しい指導が続いた。
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