自ら考えて行動する力がプロの歩みを切り開く 海外フットボーラー・柴村直弥選手の思考力!
2014年08月03日
サッカーエンタメ最前線自分に足りないものをベテランから学ぶ
チームを渡り歩きながら当然、自分なりに実力を磨いていました。もともと柴村選手は、1対1やヘディングなどフィジカルで勝負をしてきた選手。現代サッカーのディフェンダーに求められるビルドアップの起点となるようなプレー、つまり、試合全体の流れを読みながらプレーすることが得意ではなかったと、自身でも発言しています。
だが、海外で戦うにも、プロとして生き残るにも、それを身につけることは不可欠。そこで、彼は経験のあるベテラン選手のプレーを参考にしてレベルアップを図ったそうです。特に、現ジュビロ磐田強化部長の服部年宏さんには大きな影響を受けています。
「ハットさんとはよく話をさせてもらいました。練習でも試合でもずっとプレーを追っていました。例えば、ハットさんがボランチをすると、危ない場面が激減するんです。僕がセンターバックを務めて後ろから指示すると、危険なスペースを消しながらも、いろんな状況に対応できる的確なポジションをとります。さらに奪ったボールも試合の流れを読んでパスをさばくから、まわりの選手が気持ちよくプレーしていました。もちろん、ほかのベテラン選手からもいい部分はいろいろ学びました。僕自身、試合の流れを読んでプレーすることは25歳くらいから意識し始めて学び、だんだんピッチで起きているいろんなことが見えるようになりました。31歳となったいまでは常に3手先を考えながらプレーできるようになってきていると実感しています」
そして、28歳で海を渡ることを決断しました。なぜ、その年齢での挑戦だったのでしょうか。
「中学生の頃、ACミランユースに短期留学をした経験があります。たまたま、ボールボーイとして目の前でミラノダービーを見たんですよ。もうロナウドらスーパースターのプレーに釘付け。その時に『僕もヨーロッパでプレーしたい』と夢を抱いたんです。だから、いつか海外に挑戦することは決めていて、30歳までに出なきゃいけないと、ずっと考えていました。ただ、30歳で移籍したとしても次へのステップアップが難しい。結果論ですが、その時がギリギリのタイミングだったんです。実力の世界なのでうまくいくかはわかりませんが、いつも準備だけはやっていました」
カテゴリ別新着記事
ニュース
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.25
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.25
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.25
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.25
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.25
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-16日本代表メンバー発表!【U-16インターナショナルドリームカップ2025 JAPAN】
- U-20日本代表メンバー発表。サウサンプトン・高岡伶颯や石井久継らが選出【第51回Maurice Revello Tournament】
- サッカーは「1対1」ではなく「2対1」がベース。海外の指導者の8割がそう答える、海外では当たり前にある感覚
- 「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!
- 「2025ナショナルトレセン女子U-14前期」参加メンバー発表!
- U-17日本代表、スペイン遠征に参加するメンバーを発表!
- U-19女子日本代表メンバー発表!【SUD Ladies Cup 2025】
- 逆転勝利を呼び込んだ頭脳プレー! “野沢菜旋風”なるか? 長野県代表・ノザワナFCが堂々の2連勝スタート!
- 「2024 関東トレセンキャンプU-14」参加メンバー発表!
- 「お前なんか絶対に一流になられへん」。”努力家”本田圭佑の原点【前編】