自ら考えて行動する力がプロの歩みを切り開く 海外フットボーラー・柴村直弥選手の思考力!

2014年08月03日

サッカーエンタメ最前線

物事を論理的に考える力も実力を高める

 柴村選手は練習に時間を費やすため、「常にどうすれば効率がいいか」ということを考えて学校生活を送っています。美術などの感性を必要とする科目は得意ではなかったが、理系の分野は自信があったと語っています。

 自身でも物事を論理的に考え、実行する力はあったと自覚しています。だから、暗記が多い文系の勉強を毎日計画的に行うことで、テスト前に慌てて詰め込まずに済むよう逆算して勉強をしていたそうです。

 自分の実力を知ったうえでサッカーの強豪校に入るため、中学3年間を広い視野で見つめてレベルアップに努めた、その思考力は徐々にプレーにも変化をもたらします。全国でも有数の強豪校、広島県立広島皆実高校では2年生からレギュラーを奪って数々の全国大会に出場し、高校総体では優勝も経験しています。

 個人でも駒野友一選手らと共に広島選抜に選ばれ、地元で注目を浴びる存在にまで成長しました。その実力が高められたのは、彼の持つ思考力が無関係ではありません。

 プロへの扉を開いた中央大学時代にも興味深いエピソードがあります。「プロになる」と公言していた柴村選手は、サッカー選手としての客観的な評価と、Jリーガーになるためのプロセスをすでに頭の中でしっかりイメージできていました。

「僕がプロになるためには、卒業を迎える4年次に、テスト生としてどこかのクラブに練習参加をするしかありません。直接、実力を見てもらうしかないと思っていました。そのチャンスが巡ってきた時、テストや授業で練習に参加できないという状況だけは避けたい。だから、3年次までに卒業単位をすべて取得しようと決めていました。あと、心を磨く必要性を感じていたので教職課程の単位も取ったんです。高校までは人前で話すことが苦手だったけど、人間力を高めることがサッカーにもつながると考えていたので。実は教員免許を持っているので、中学も高校も教壇に立って社会を教えることができるんですよ(笑)」

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