自ら考えて行動する力がプロの歩みを切り開く 海外フットボーラー・柴村直弥選手の思考力!
2014年08月03日
サッカーエンタメ最前線中学生の頃に描いた海外でプレーする夢を叶え、ウズベキスタンで初の日本人プレーヤーとして活躍した柴村直弥選手。そして今シーズンからポーランドの古豪OKSストミール・オルシティンでプレーすることが決まり、さらなる飛躍を誓っています。特筆すべきは“28歳”という年齢で海外のクラブに移籍したことです。なぜ、そのタイミングで海を渡って勝負しようと考えたのか。その思考は、将来プロを目指す育成年代の選手にとって参考になるものが多いので紹介します。
文●木之下潤 写真協力●柴村直弥
海外で結果を出す理由は思考力にあり
ウズベキスタンでは、初の日本人プロフットボーラーとして活躍し、今シーズンからポーランドの古豪OKSストミール・オルシティンで戦うことが決まった柴村直弥選手。彼は、“28歳”という年齢で海を渡った異色のディフェンダーです。
Jリーガーの平均引退年齢が26歳前後とされるなか、その行動は遅過ぎるチャレンジだと捉えられがちですが、見事にプレーの場を海外へと移すことに成功しました。その後も柴村選手は海外でステップアップを果たしています。
海外でのシーズン1年目、ラトビアのFKヴェンツピルスではリーグ戦とカップ戦で優勝し、いきなり2冠に輝きました。同クラブではUEFA ヨーロッパリーグにも出場し、翌シーズンにはウズベキスタンの強豪FCパフタコール・タシュケントへと移籍してキャンプからレギュラーポジションを掴みます。
残念ながらACLに出場した試合のケガで出場機会を失い、シーズン途中で同リーグのFKブハラに移ります。そこでコンディションを徐々に取り戻すと、1部残留を争うチームの守備再建に注力し窮地を救いました。昨シーズンはチームで唯一全試合にスタメン出場し、最多出場時間も記録して6位(14チーム中)という上位の成績に貢献しています。
柴村選手は、なぜヨーロッパでプレーする夢を叶え、海外で結果を出し続けているのでしょうか。何度か取材を重ねるなかで、その理由が“人生の中で起こるさまざまな出来事を人間力として昇華し、サッカーに還元する”その思考にあることに気づきました。その力は将来を担う育成年代の選手にとって参考になるものが多いので紹介します。
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