4種(小学生年代)を支える町クラブの存在意義とは? サッカーが日本の文化となるために改めて考えなおしたいこと
2014年11月02日
コラム勝敗は子どもの自発的な意志に任せる
――サッカーを理解する人間が増えれば増えるほど、結果として、そういう環境から優秀な選手が生まれてくる、日本サッカーが強くなる、というようなイメージがあるのですが。
うーん、どうですかねえ。それは別の道なのかなあ。僕はサッカーを文化にしたいと思っているから。サッカー協会からも常々言われていることですが、サッカーを日本の文化にする。
サッカーを自分でやるにも、応援するにも、生活の中で当たり前のものにする。もちろん今はトレセン制度があるし、チームにいるうまい子どもは快く送り出しています。トレセンがあるから、強化は任せておいて、こんな小さな町クラブでも安心して底辺の子どもたちを見ていられるんです。
――うまい子どもには強化の道も残しつつ、ここでは粛々と、文化としてのサッカーを根付かせるための活動を行っていくと。
そうですね。だから大会の勝ち負けというのは、子どもの自発的な意志に任せているんです。
――勝ち負けというと、今は子どもにサッカーを強制して、強くして勝つ、というスタイルが問題視されていますけれど、その点はどう感じていますか?
否定はしません。同じことをやったときに自分だったら強くできるのか? と思いますから。国にそれぞれスタイルがあるように、ジュニアにもスタイルがある。
――ただ、いくら勝ち負けにこだわらないといっても、試合に負けると子どもは悔しいと思うんです。そのときはどういうスタンスで子どもと接するのでしょうか。
試合を迎えるときは1ヶ月、半年スパンで取り組んできた課題が必ずある。だから課題に対して練習してきたことを、試してみる。相手は引っかかるかな? うまくできれば、やったね! という感じで子どもを迎えてあげればいいんです。
僕らは最低限の武器を持たせて送り出してあげないといけない
――勝ち負けではなく、課題ができるかどうかで子どもと接するんですね。そこで自分たちと向き合うと。
ええ。そこでうまくいかなくて、さらに試合にも負ければ悔しいですよね。そのときは、来週練習しようか、僕も一緒に考えるからさ、やり直そうか、という感じですね。やり直しはいくらでもできるから何回も戻ったことがありますね。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【FIFA U-20ワールドカップチリ2025】U-20日本代表メンバー発表。石井久継や高岡伶颯らが選出!2025.09.17
-
U-17日本代表メンバー発表!【国際ユースサッカーin新潟】2025.09.08
-
U-16日本女子代表候補、国内トレーニングキャンプメンバーを発表!2025.09.08
-
フットサル日本代表メンバー発表!【AFCフットサルアジアカップインドネシア2026予選】2025.09.05
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- “いい選手”は「2つのラインの交点に立つ」。ポジショニングに必要な「ボールなしペアリング」とは?
- U-17日本代表メンバー発表!【国際ユースサッカーin新潟】
- 【FIFA U-20ワールドカップチリ2025】U-20日本代表メンバー発表。石井久継や高岡伶颯らが選出!
- 町クラブから選抜された選手たちがスペインで武者修行!バレンシアやビジャレアルなどと対戦
- U-16日本女子代表候補、国内トレーニングキャンプメンバーを発表!
- 縦割りの練習、危なくない?
- キッズ年代から取り入れたい! バランス感覚と判断力を伸ばす効果的トレーニング術【前編】
- 【第39回全日本少年サッカー大会】決勝大会 ジュニサカ取材日記②「地元で“全少”初開催! 鹿児島県代表・飛松FCの挑戦!!」
- 東京都伝統の『TOMAS CUP』で輝いた5人の選手たち!/ジュニサカMIP
- 指導者たちに聞く!現代の環境の中で求められる指導法とは/座談会企画<後編>