1対1の場面でどんな準備が必要?GKに求められる「個」の技術とは?

2015年03月18日

コラム

いかに原則原理にこだわり、繰り返しの練習で鍛えていくか

 練習方法は大きく分けて2つ。1つはペナルティエリア内での1対1。ペナルティエリア付近からのパスを配球し、FWの選手がワンコントロールで侵入して1対1の状況を作ります。

 ボールの移動中に間合いを詰めることとワンコントロールした瞬間を狙うことをトレーニングできます。FWがコントロールをミスせずゴール前に入ってきたら、しっかり構えてブロッキングで対応することとなります。また、ワンコントロールするところをダイレクトでシュートを打っていいという設定に変えると難易度が上がります。

 もう1つはDF裏のスペースを突かれての1対1。ハーフウェイラインの少し前にコーンを置いて、そこをFWのスタート位置にします。そして、その後ろからスルーパスを蹴ってGKとFWで競争をさせます。

 サーバーのパスの強弱でどちらに有利の状況にするかを変えることができる。また、FWのタッチ数やシュートまでの時間を制限することで難易度を変えられます。途中からDFを入れてFWの背後から追わせれば連係のトレーニングになります。

 GKの技術に特別なことはありません。いかに原理原則にこだわるか。それがいいGKになるための条件だと僕は思っています。正しい技術を身につけた後に判断を伴う練習を行い、状況に応じた技術を発揮できたかを試合で確認する。

 そして、また練習で鍛えていく。その繰り返しをすることでしか、いいGKは育っていきません。原理原則を意識して、GKとしての大切なスキルを身につけていってもらいたいと思います。

France v Germany: Quarter Final - 2014 FIFA World Cup Brazil

<関連リンク>
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『サッカー ゴールキーパーバイブル』
『GK(ゴールキーパー)の優劣は、ボールに触れない『89分間』で決まる』
『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.34』

 


プロフィール
山田 栄一郎
(やまだ えいいちろう)

1971 年6月15日生まれ。選手歴は滝川第二→筑波大学→藤枝ブルックス(1993)→横浜マリノス(1994~1995)現在は、水戸ホーリーホックの育成組織GKコーチを担当


 

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