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2015年09月19日

ジュニアサッカーニュース

点を奪うこと、欧州の市場

――そんななかでもおふたりは点を奪える選手という印象があります。

稲本 まあ、ワールドカップで2点を獲れたこともすごく注目された要因だと思います。(役割としては)本来、そんなに点を獲る選手ではないんですけれども、この時期、やたらと獲っていたので。それが移籍するにあたって強いインパクトを与えたことはまちがいないですね。

――移籍したフラムでも稲本選手が得点し、日本で観ている私たちも期待していました。

稲本 そうなんですよね。実は自分のプレースタイルについて、この時期迷っていた部分があります。ぼくのそこまでのキャリアでは前めで点を獲る経験がそんなにあったわけではないから、点を獲ることを求められるという役まわりでいいのかと考えていたりもしました。自分としては本来、ディフェンスから入るほうがリズムをつくりやすいところがあったんですよね。その後はあまり得点する機会はなくなっていきました。ただ、それと同時に欧州のサッカーに慣れてきたという感じがしてはいました。

――小野選手はパサーのイメージがありましたが、やはりフリーキックなどで点を獲っていましたね。ヨーロッパでは中盤でも得点が多くて当たり前という周囲の眼があるのでしょうか?

小野 点を獲りたいという意識はありましたね。いちばん喜ばれるのは点であり、点を獲った試合が注目される。だからなるべく点を獲るように、とは考えていました。

――高校時代も浦和レッズでもやはり得点を重ねていましたね。もともと点を獲るものという意識があった?

小野 攻撃をするうえで、それがなかったらやっていけない(笑)。前めのポジションにいる意味がないという感じがします。やはりシュートがあるという怖さがある選手こそが、相手にとっては嫌な存在ですから。

――おふたりとも海外で長い年月を過ごしてきていますが、一度、欧州の市場に入ると、日本人というよりもその市場の選手として周知されるという現象があったのではないでしょうか? 常に誰かが観ている、という意識はありました?

稲本 そうですね。欧州の市場に入るのはすごく難しいことだと思うんですけれども、そのなかに入ってしまえば、キャパシティとしては日本とは比べ物にならないくらいの人たちが観ていると思います。それがもしリザーブリーグであっても観ている人は観ているから、そういう(獲得される)チャンスは確実に日本よりもある。いまはヨーロッパに移籍しやすくなったかもしれませんが、当時は特にそこに行きつくまでは大変だったと思います。

――小野選手は欧州での実績を持つプレイヤーとしてオーストラリアのクラブに歓迎されたのでは?

小野 それは自分ではわかりませんけれども、そういうことよりもそこで結果を残すことが大事であって。いくら有名な選手が来たのだとしても、チームになじめなかったり結果が出なければ、ただの選手で終わってしまう。オーストラリアではいい結果を残せたと思いますね。

――人種を超えて中心的な存在として認めてもらうにあたり、どういうところが大切だったと思いますか?

小野 自分がどんな選手でどんなプレーをするか、もそうですし、自分の人格やサッカーに対する姿勢。そういう部分も含めて、ほかの選手とどれだけコミュニケーションをとれるのかが大事なことだったんじゃないかと思います。

<連載「ゴールデン・エイジ・クロニクル」第3回に続く>

ゴールデンエイジクロニクル第2回006
▲ゲームを心から楽しそうにプレーする姿からも、同世代でさまざまな壁を乗り越えながら成長してきたふたりの関係性の深さがうかがえる【写真:編集部】

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