毎日の積み重ねで”魅力”ある選手を生み出すドリブル指導法

2015年09月26日

サッカー練習メニュー

魅力のある選手を引き出す1対1

<図2 1対1>

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 図2は、一見すると普通の1対1ですが、グリッドの幅が狭いことが特長です。幅が狭いスペースで相手を抜くためには、すばやく相手の逆をとる動きが求められます。

 幅のないグリッドでは、相手の様子をうかがってしまうと、横方向に逃げることができませんので、相手に球際で追い込まれる前に自分が積極的にアタックをしなければなりません。

 重要なポイントは相手選手に股抜きを意識させることです。ディフェンダーは股抜きを警戒すると股を閉じますので、今度は脇に余裕ができて抜きやすくなります。そこの駆け引きができることが大切です。
 2つ目のポイントは、ファーストタッチからの仕かけです。ファーストタッチが相手を抜いていこうとするものなのか、もしくは、柔らかく触ってツータッチ目で早く動いて相手の逆を取ろうとするものになっているのかです。ボールを足元で止めてしまうと、球際で寄せられてくるので、逃げるところは幅のない横方向しかなくなってしまいます。

 3つ目は、幅が狭いので、相手の逆をとるのは、ディフェンスが動いた一瞬しかないことです。突破するときには、リスクの少ないボールの置き方をして、相手の足に届かないところを狙って抜くことが多いのですが、セゾンFCでは、「相手の逆をとることができたら、相手の足が届く範囲でもボールは通すことができる」という概念で教えていきます。

 左に抜きたければ、自分の意識を右に傾けておきながら、左に抜くチャンスを狙い、相手の意識が右側に引きつけられた瞬間を見逃さずに、一気に左側から抜いていきます。

 奪われたら危険だからやらないようでは、同じようなレベルの選手にしか育ちません。狭いところでも相手の逆をとることのできる技術が身についているからこそ、観客席をわかすことのできる『魅力のある選手』と評価されるのだと思います。

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