子どもの怪我に適切な処置を覚えよう! “RICE”処置のススメ

2017年01月30日

コラム

4つを合わせるから効果がある

 応急処置でRICEを行うわけですが、どのぐらい続けたらいいのかという質問もよく受けます。RICEはあくまでも応急処置ですから24~48時間程度の間に効果を発揮するものです。だから、ケガをした翌朝に患部がズキズキする、歩くのも痛いという状況であれば、医療機関で受診をした方が賢明です。冷却と圧迫をして、翌日に痛みも腫れもなくなるような軽度のものだったら医療機関に通わなくても問題はありません。もちろん、しっかりと経過を見ることが大事だとは感じます。

 ただ、その判断はケガをしてから遅くとも1日後には下すべきです。当然、日を重ねるとともに傷みや腫れは軽減していきますが、翌日に痛みや腫れが残るような外傷は、初期の段階で適切な処置をしてしまった方が、治りが早いので、翌日の判断はとても大切です。

 一般的には、RICEは1回に20分程度が目安です。どうしても冷却しますから感覚がなくなってしまい、患部がどんな状況なのかの判断がつきません。ですから、感覚を戻すために20分ぐらい時間をおいて痛みや腫れがあるようなら、またくり返し冷やす。この処置はやり過ぎることでマイナスに働くことはないので、心配なら続けてください。

 ワンポイントアドバイスを加えるなら挙上、つまりElevationです。基本的に心臓よりも高い位置を保つことがポイントです。この挙上は患部の腫れを必要以上に出さないためにやるんですね。そうしなければ腫れがどんどん下へと溜まっていきます。RICEは全部を合わせて行うから効果があるので、同時に挙上もやるものなのです。

 足のケガであれば横に寝て心臓よりも高く保つように工夫すればいいですし、手のケガであれば高くキープすることを心がけてください。三角巾で吊るだけでもいいです。冷却と圧迫をやっていても、ケガの場所が心臓よりも下がっていたら意味がありません
 
 寝ているときにも挙げていてほしいですし、医療機関へ通う前に学校にいるときにも足の下に何かを置いて少しでも高くできるのであればやるに越したことはありません。

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