日本サッカーを世界トップへと導く守備のセオリー。イタリア人指導者が指摘する日本に足りない“遊び心”とは
2017年03月31日
コラム日本は決して『決定力不足ではない』
――話を分析に戻しましょう。日本のユース年代からJ3、J2、J1、そして各年代の代表を見続けてきた中で最も印象的な場面、あるいはその特性とは?
F 何度目の分析だったか、あれは確か4回目だったでしょうか、日本は決して『決定力不足ではない』という我々の見解を具体例を示しながら記したように、カテゴリーを問わず日本の選手たちが持つ技術力の高さは紛れもなく本物だということ。特に若い選手たちのボールを扱う技術には目を見張るものがある。実際にユース(現在はU-17)の現場でイタリアと欧州各国の実情を見ている一監督だからこそ確信を持ってそう言えます。
――実際、各ユース年代における日本チームの戦績は、いわゆる強豪とされる国々と比しても決して見劣りしない。ところが、日本国内では圧倒的な違いを見せる選手、例えばここ数年の宇佐美がそうであるように、プレーの場を欧州へ移すとなかなか思うような結果を出せずにいるのも事実。これが一体どういう技術的な理由によるのかということも我々は分析を重ねながら考え続けてきた。
F もちろん言語が異なるようにサッカーの捉え方も国ごとに違う。その質自体も大きく異なる。したがって何が正しくて何が間違っているなど一概には言えないとしても、やはり今日の日本における守備に対する考え方や指導のあり方には、率直にいって疑問に思うことが少なくはありません。
したがって、実際のプレーを我々が常識とする考え方と照らし合わせながら分析することでその疑問を解こうと努めてきました。とはいえ、日本の地で指導の現場を見たわけではないので『なぜそうなるのか』という最も重要なはずの解を求めることはできていないのですが。
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